一枚の絵画
こんばんは。
少し自己紹介させてください。
2010年に銀座7丁目でBARを開業した数寄屋橋サンボアの津田と申します。
サンボアは1918年、(大正7年)神戸の街に小さな「ミルクホール」が誕生しました。「岡西ミルクホール」といいます。その後、『サンボア』と改名し3年前に100周年を迎えました。
現在、系列店は京都3店舗、大阪8店舗、神戸1店舗、東京3店舗あります。それぞれが独立している暖簾分け制度で展開しているグループです。
さて。
僕の店には一枚の絵画が飾ってある。
入口を入ってすぐ左に。
開店して間もない頃に、あるお客様から頂いた。もともと、「店が軌道に乗ったら飾ろう」とスペースを開けていました。当時は飾りたい絵画があったわけではなく、ただなんとなく“銀座の画廊で絵画を購入する“ことが成功の証のような気がしていた。
そのお客様は僕が独立前に東京で修行していた銀座サンボアのご常連様でご年配。いつも綺麗な秘書の方を連れて来られていた。銀座に何十年も通われていて、『昔の銀座』の話をよくしてくれました。
「この店に合う絵画が一枚あるな〜」
「じつは、いつかここに飾ろうと思っているんですよ」
「よければ頂き物の絵画だけどあるから見てみるかね?
気に入らなければ遠慮せずに断ってくれたらいいから」
そして、その翌日に持って来てくださった。ひと目見て…「店に合ってるし明るい感じがいいな〜」と。
その絵画は、そのお客様が昔通われていた高級クラブに飾ってあったもので、そのクラブが閉店するときにクラブのママから「お世話になりました」とプレゼントされ、大切に保管されていた。
「この絵画はもともと多くにひとに見られていた。きっとここに飾ってもらって再びたくさんのひとに見てもらえると絵も喜んでいると思うよ」
依頼12年間、ず〜っとたくさんのお客様に見てもらっている。喜んでくれているかな?
ちなみにこの絵画の作家は誰なのか?
たくさんの方に調べてもらったけど、結局わからなかった。
それもまた、なんかいいなぁーと思っています。また僕の店に来てくれたときは、たくさん見てあげてください。
素敵な夜をお過ごしください。
『 SUKIYABASHI SAMBOA (スキヤバシ サンボア)』
住所 / 東京都中央区銀座7-3-16 東五ビル 1階
(銀座駅から徒歩5分、新橋駅・有楽町駅から徒歩7分)
電話番号 / 03-3572-5466
営業時間 / 15:00-24:00 土15:00-23:00
定休日 / 日、祝日
席数 / カウンター スタンディング 6名 テーブル 6席