地域にある施設としての”存在価値”を見つめなおし、地域と生きていくという運営方針に、舵を切りなおす。
「地域と”生きていく”ということ、それは最初から考えていたことです。」
わたしたちの施設は、河原町団地の真ん中にある。
その小学校跡地に建っているのが、クロスハート。
特養は約140人を受け入れており、小規模は定員29名を受け入れている。
河原町団地に今住んでいる人で多いのはお年寄りで、高齢化率が50%以上となっている。
生活支援体制整備事業を受託したのは2022年4月~
わたしが小規模クロスハート幸川崎に来たのが2021年3月~
2021年中ごろには知っていたのですが、職員体制が整えられず見送り、
1年後の2022年4月から参画した。
当初は何をしたらいいかわからない状態でしたが、他の地域の事業所の活動を知り、自分たちの「強み」を活かしていければよいのだと感じた。
「それでもまだまだ自分たちには力が足りません。」
模索の日々。
わたしが知り合いに頼んで「面白そう」
と思って代表に声を掛けさせてもらったのが
「スケッター」「カイテク」「ユーケア」
わたしたち”だけ”の資源では提供できないこともたくさんある。
でも、私たち以上に、その道で活躍している人・活躍したい人はいるはず。
という信念のもとに、スケッターでの有償ボランティアを募集することに。
コロナ禍真っ只中でやるの???って懐疑的な向きもあったけど
だからこそやっていく価値があると思って始めた。
利用者さんが何に喜ぶかわからないけど、閉塞的な世の中になりつつあったので、「社会資源として何かしたい」という思いがあった。
特技を持つ人だけではなく、学生さんも来るように。
「コロナだったから施設研修できなかったので」
という高校生や、大学生も。
そんな年代の違う人に来てもらうことで、利用者にも職員にもいい影響があった。
内向きではなく、外向き。
いつだって外部の目が入るから、適切なケアを続けていく必要がある。
感謝の気持ちは絵や手紙で伝えることにした。
ボランティアも、利用者も、職員も。
皆が楽しいといい。
その中で、生活支援コーディネーター事業受託したのだ。
ふと思った。
「利用者だけを対象とするのではなく、地域に開こう」
私たち自身が、地域に足を運び
そこでの出会いから、私たちの施設のイベントに地域の人を呼ぶ。
その流れの中から、新たな社会資源が生まれるかもしれない。
生活支援コーディネーター事業受託を通じ、ただのイベンターでもなければ
困りごと解決屋さんでもない。
地域に必要とされる、そんな施設になることが大切なんだと思う。
小規模利用者だけ見ていればいい
地域の方だけを見ていればいい
ではなく、両方を見ながら繋げていく。
繋げなおしていく。
新しく作ったなかに繋げる。
そんな活動に舵を切ったのだ。
ワタシ一人で進めるのはむり。
それにあった職員が必要だし、地域の方の力も必要だし、みんなの力が必要。
職員にはもっと自主的に、自発的に、今までなかったようなことを考えてほしいし、一緒にやっていきたいと思う。目的はブレずに。
出来ることを精一杯続けていこう。