介護現場に吹く異国の風
旅する介護士ぎんちゃんです。
突然ですが、皆さんは五輪真弓さんという女性シンガーソングライターをご存知でしょうか?
いわゆるフォーク時代のシンガーなのですが、1982年にリリースしたアルバムの中に『心の友』という楽曲があって、この歌が四十年以上経ったいまも、インドネシアでは第二の国歌として愛されているのだそうです。
かつて、インドネシアのテレビドラマの主題歌に採用されたとかで大ヒットしたのがキッカケだそうです。
で、なぜそんな話題から入ったかというと…
トップ画像のギター抱えた同僚介護士が歌っているのが、その『心の友』なのです。そうです、彼はインドネシア出身なのです。この曲をリクエストしたら、案の定知っていて、日本語で歌ってくれました。
日本人が作った歌が、母国では殆ど聴かれなくなっても、文化の違う外国でずっと愛され続けているなんて、ステキな話じゃあ~りませんか。
介護現場には、外国人介護士がどんどん入ってきています。職場がある意味小さな国際社会みたいになってます。日本にいながらにして世界を感じる日々って、実に楽しいですね。
以前の職場で一緒に働いていたのは、ベトナムから来た技能実習生の女性たちでした。彼女たちが日本語で何か伝えようとしてくれるんですが、初めて聞く方言みたいに「これは何語?」ってなることもあって、そんなときはお互い笑ってごまかしつつ、身振り手振りでなんとか意思疎通。それがまた楽しいのです。
転職してクロスハートにやってきたら、今度はフィリピンのナース資格を持つ女性介護士がいました。彼女は医療の知識も豊富で、いざというとき頼もしいのです。
現在の職場は、さらに多国籍化が進んでいます。さきに紹介したインドネシアから来た青年はギターの弾き語りで利用者さんを楽しませてくれます。
そしてもう一人最近入職した、中国から来た女性介護士。中部地方の特養で三年間介護士をやって、今年日本の介護福祉士の資格を取得したとのこと。彼女の真面目で几帳面な姿勢には感心しっぱなしです。
こんな感じで、異国からの仲間たちと過ごす毎日は新しい発見の連続です。言葉が通じなくても、手探りで笑い合いながら「介護の現場は国境を超える」なんて、ついつい実感してしまいます。
文化も違えば「常識」も違いますが、それがかえって面白い! みんなで異文化の「勉強会」ならぬ「笑い合い会」を開きつつ、日本の介護を支えている気がして、これがまた誇らしいのです。
今日も異国の風を感じながら、「さあ、どんな面白いことが起きるかな?」とワクワクして働いています!
ではまた、ぎんちゃんでした。