見出し画像

【マンガのこと】お試し短編集

 私は読書の中でも、特にマンガを読むことが好きです。とはいえ、誰もが知っているようなタイトルをすべて読んでいるのかと聞かれれば、途端に自信をなくしてしまう程度しか読んでいないのです…。競うことではないですし、許して…。

 話がそれましたが、マンガの中では主に“短編集”を好んで読んでいます。今回はそのお話になります。



●短編集?なにそれ?

 皆様ご存じの通り、物語の長さには色々と種類がありますね。よく、「○○小説」と言い表されるような、あの○○です。その中でも「短編(たんぺん)」と呼ばれる長さのものがありますが、そもそも短編とは何でしょうか、手持ちの電子辞書から以下に引用いたします。

たん-ぺん【短編・短篇】
 詩や文章・映画などで、長さの短い作品。「-小説」

『広辞苑』第六版 [電子辞書]、カシオ

 読んで字のごとく、短い作品のことですね…。引用の必要がなかったかもしれない…。「あつめたもの」を意味する「集」の文字が後ろについて、短編集。……そのまんまじゃないか!?

 ちなみに、私の周りではあまり聞きませんが、短編よりも更に短い作品を「掌編(しょうへん)」と言います。

しょう-へん【掌編・掌篇】シヤウ‥
 きわめて短い作品。
⇒しょうへん-しょうせつ【掌編小説】

『広辞苑』第六版 [電子辞書]、カシオ



●お試し短編世界

 さて、“短編集”のことが十分に理解できたところで、その魅力をお伝えしましょう。

 まず、「紙でマンガを読みたいけど、場所を取りたくない…」、「色々読んでみたいけど、全巻買いはキツイ」、「自分が好きなマンガ(ジャンル)がよくわからない…」みたいにお悩みの方におすすめです。なぜなら、短編集はこれらの悩みを解決できるのです。「複数の物語、多様なジャンル、それらがまとめて1冊に!!」 …ということです。

 また、作者によりますが、挑戦的な意欲作や趣味全開な異色作、とても連載にはできないよ~、みたいな問題作まで収録されていることがありますので、マンガに飽きを感じている方の箸休めとしてもおすすめできます。

 あとは、どうでもいい理由かもしれませんが、集めることが楽しいです。1冊の中に複数の物語が同居しているわけですから、それに合わせた装丁のデザインもユニークなものが多くて、眺めているだけでもワクワクします。同じ冊数を蔵書として持つのであれば、幅広く作品を楽しめた方が、私は好きですね。(と言ってもたくさん集めたら結局あまり変わりないんですが…)



●おすすめ短編集(掌編集)の例

 おすすめできるほど短編を知り尽くしているわけではありませんが、最後に、例として1冊挙げましょう。

 『ひきだしにテラリウム』は33編の作品が1冊になった掌編集になります。『ダンジョン飯』を描いていらっしゃる方と同じ作者さんですので、ご存じの方も多いかな、どうかな。

 この本の詳しい魅力や技巧については、きっとどこかで記事になっているでしょう。ただ間違いないのは、学生だった私を短編集の“沼”に引きずりこんでしまった、とてもとてもおそろしい1冊ということ(褒めてます)。作品の感想は人それぞれなので、きっとこれから手に取って下さる方々にそれは委ねますが、とてもおすすめの1冊です。

 余談ですが、私はこの本の中でも「記号を食べる」という作品が好きで、これについては以下のリンク先から、その他いくつかの作品とあわせて読むことができます。ぜひぜひ。


●おわりに

 最後までご覧いただき、ありがとうございます。なんとか記事を書いてみましたが、慣れていないぶん自身の力不足を痛感しますね。次はもっと読みやすくできるように努力しよう。うんうん。次回も短編集に焦点をあてて何か書けるといいなぁ。ご縁があれば、そのときはよろしくお願いします。


「俺たちの戦いはこれからだ!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?