与えられた自分の立場に甘んじるとは言わないまでも、全うしなければいけないという場面がある
幼女戦記が好きです。
会社内でリストラ担当だった男性が、リストラをした社員の逆恨みにあい殺されます。ただし、あまりの信仰心の無さから、神様の様な存在から信仰心を抱くためにということで別世界へと飛ばされます。そこは、この世界の過去の一時代と似通っているものの少し違っていて、魔法が使えるという異世界です。そこで赤ん坊として、元の意識と記憶を保ったまま人生をやり直すという話です。
この話をぼくが好きなところとしては、主人公が自らの力を糧に、運命に抗おうとするところです。ただし自らの力と言いましたが、皮肉なことにその力は神の様な存在に与えられた洗礼によるものです。信仰心はないものの、この力を使わねば生き残れないという状態に何度も陥ります。
タイトルは幼女戦記とありますが、この振る舞いは非常に大人だと思います。現実にも、自分の置かれた立場に納得はいかずとも、そこで甘んじるとは言わないまでも、与えられた立場を全うしなければいけないという場面があるはずです。
その中で、心を殺さずに、自分なりの仕様を貫いたりすることこそが、生きるということなんかなとも思います。
本当に好き勝手にできれば良いですが、そうもいかないことがあって、折り合いを付けながら自分もしくは環境の最適化を図るという。
多分、そういう話なんだと思います。だから大好きです。
ただ、面白いのが、主人公のターニャは安全な後方勤務をのぞみ、そのために戦果をあげるものの、それが返って上層部の目にとまりどんどん前線に送り込まれるという。
Netflixで全話みれます。新に劇場版もあり、つながっているので全話みてから劇場版を見るといいです。
以上です。べんべん
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