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棋譜もAIがとる時代?奪われるのは仕事でなく機会!

こんにちは!
齋藤隆太です!

私の履歴書の連載名をお借りして僕の半生を振り返ってきていますが、今日は気になるニュースを見つけたので、それについて書きたいと思います!

棋譜の自動記録システムが導入されるかも?

そのニュースとはこちら、オンライン将棋対戦アプリ「将棋ウォーズ」を運営するHEROZ株式会社が、リコーと将棋連盟が共同開発したAI棋譜記録システムを引き継ぐ、というものです。

将棋×AIという領域をまさに戦場としているHEROZが活用していくということで、実用化も近いのかもしれません。

ちなみに、棋譜とは指し手を記録するために1つ1つの駒の動きを記号化したものです。

プロの対局では、プロを目指す棋士たち(奨励会員)が記録係としてこの棋譜をとってきました。

ですが、棋戦によっては2日間にも及ぶ対局に張りついて記録することは体力面のみならず、スケジュール確保の面からも記録係への負担は小さくありません。

かつてインターネットがここまで普及する前の時代は、棋譜そのものに価値があり、対局当日に実力者の棋譜を入手できることは記録係の大きなメリットでした。

ですが、速報システムが発達し、対局中から棋譜を入手できるようになった近年ではそのメリットもなくなり、時間が大きくとられるというデメリットのみが色濃くなってしまい、記録係の人員不足が慢性化しています。

その解決策として打ち出されたのが、このAIによる記録なのです。

本当にAIに置き換えていいのか?

AIによって仕事が奪われるとよく聞きますが、実態はこのように人がやらなくてもいい仕事をAIに置き換えることができる、というケースが多くなると思います。

それでは、この記録係の仕事は人がやらなくてもいい仕事なのか。

運営上は全く問題ないと思います。
AIは画像認識領域では何年も前から人よりも圧倒的に高いレベルで、正確な識別をすることができています。
恐らく、棋譜の自動作成自体は滞りなくできるようになると思います。

ただ、個人的には学びの場が失われることがもったいないと感じています。

トップ棋士たちのリアルな対局を超至近距離で学ぶことができるのは記録係のみの特権です。
棋譜にあらわれない葛藤や時間を共有するからこそ見える部分は少なからずあるのだと思います。

トップ棋士の振る舞いや佇まい、考え方など対局中ずっと観察できるからこそ学びとれることがたくさんあるはずです。

一流と同じ場所にいること。それはどの世界でも一流になるために大事なことの一つだと言われています。

その場を人から奪ってしまうのは勿体無いように感じます。

もちろん、実際問題記録係を務める人が限られていて、彼/彼女らの負担が高くなってしまうことや、労働環境面での問題等もあるので、AI導入自体は歓迎されることだと思います。

ただ、上記の価値も踏まえた上でうまく共存できたらいいなと思っています。

それではまた!
齋藤隆太


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