ひとの手 - 美術からのヒント
自身のアメブロ「Welcome to 大人のピアノプラクティス♪」に、2016年3月7日、公開した記事です。読み返してみて、今もまったく同感することばかりだったので、そのままnoteへお引っ越しさせますね。
なお、タイトル画像と、下記でご紹介している画家さんやその作品とは、まったく関係ありません。
ひとの手
先日、SMAPの稲垣吾郎さんが進める番組を見ていたら、
ボディペインティングを専門とするアーティストさんが
出演していました。
女性の美術大学生さんです。
彼女の作品は、
ひとの身体に、直接、絵の具で描くもので、
番組内でも、
吾郎さんの手に吾郎さんの眼を
描いてみせてくれていました。
番組のなかでは、
彼女がボディペインティングを行うまでの経緯についても
触れていて、
そのなかの一節に、
正確な記憶ではなくて申し訳ありませんが、
「ひとは、ひとの手でつくったものに感動する」
というような言葉がありました。
「ひとの手でつくったものに感動」
シンプルな言葉だけど、
すこぶる的を射た表現ですよね!
手作りの料理は、
ひとの手でつくっているから美味しいのですよね!
ひとの手が奏でるピアノの演奏も、
ひとの手が弾いているからこそ、心奪われるのですよね!
世の中が、
どんどんデジタル化されていって、
ひとの手のようなアナログは、
ややもすれば
世の中に置いていかれそうな
そんな感さえ感じていたところでしたが、
ひとはやっぱり、
ひとの手が作り出すものを必要としているのですよね。
この女性アーティストさんは、
20代の若い方で、
そのような若い方が、
このような真髄を究めた言葉を伝えてくださるなんて、
なんて素晴らしい感性、知性なのでしょう!
心から敬意を表したいと存じます。
さて、この記事を書いて8年経ちました。世の中のデジタル化はさらに進んでいます。
演奏も、動画配信がめずらしくない時代になりました。私もYouTubeやvimeoのチャンネルを持っています。コロナ禍の頃は、演奏動画を作りつつ、このまま生のステージが必要とされなくなっていくのかな、、という思いが胸をよぎったことも、正直ありました。
でも、先日、ステージ会(発表会)を開き、おひとりおひとりが実際に目の前で弾いて、それをお聴きになるひとたちが居るという場でひとときを過ごして、そのリアル感は替え難いものだと実感したばかりです。
ご紹介させていただいた女性アーティストさんのますますのご活躍を心からお祈り申し上げます。
今日もお目通しいただき、ありがとうございます♪