なぜ、そんな”働かないおじさん”と言われるの!?
知人から紹介されランサーズが進めている「新しい働き方LAB(あたらぼ)」のLenovo指定企画に参加させていただく機会をいただいた。
あたらぼに提出した研究課題は「ミドル・シニアの働き方」サブタイトル「働かないおじさんと言われているミドル・シニアがスマートグラスを使うと仕事ができるようになるのか?!」でした。
今回の研究から外した課題の1つは「働かないと言われる・・・」の「言われる」です。なぜ言われるのか?その背景を今回のアドベントカレンダーの機会(12/17)をいただいたので書いてみたいと思いました。
ミドル・シニア当事者の自分と同年代の知人を観察してみた!
ミドル・シニアの育った時代環境は!
○ミドル・シニア世代(50歳中盤〜60歳中盤)はどんなだったか!
・1960(63歳)~1970(53歳)生まれ。生まれた時代は高度経済成長期。
・「新人類世代」と呼ばれていた
・競争のなかで育ってきた
(同年代も多く、受験戦争など競争させられ生きてきたので競争意識が強い)
・いじめも多かった
・20代にバブル期(1986~1992)を経験している。(入社時期もバブル)
・「24時間働けますか!?」が流行り、“忙しい”もステータスの1つ。
・当時の価値観は「お金」と「地位(会社名と役職名)」
・物欲(購入欲・所有欲)が大きいがマンションなど高騰し不動産は買えない
・不動産以外の車や遊興費に消費
・不動産は投資目的で購入(短期的なお金稼ぎ)
極端に言えば、ミドル・シニアは ”イケイケと競争を強いられ、価値観は「お金」「地位」「物欲」”の環境に育ってきた。
○ミドル・シニア世代(50歳中盤〜60歳中盤)の心の中は?
◯現在位置
・勤続30〜40年の人も多く長年の間1社に勤めている
・転職経験は少ない(退社は悪のイメージ)
・定年(60歳)+再雇用期間(5~10年)も継続して働ける権利を持つ
・セカンドキャリアを考える時期であるがどうしたら良いか?不安だけ・・
また、自身の”働く”という意義も変化
「近頃の若いものは!・・」(死語?)と言うが・・・・
自分の物差しで他人を評価する
・「最近の若いものは!」はすでに死語になっていると思うが、これは自己中心的だと思う。
自身の育った環境や体験・経験を評価軸として他者を評価していると思う。
また、ミドル・シニア世代になり同世代も肩書・年収・家族など多種多様な条件により生活環境や考え方が異なってきている。
なので「最近の若いもの!」から「自分の考え以外のもの!」になってきているのではないか!?とも思ったりする。
「働かないおじさんと”言われる”」が・・・
”言われる”の理由を考えてみた
これも"自身のもつ評価軸”との比較評価ではないのか!?
作業スピードが遅い とか
指摘はするが手を動かさない とか
過去の経験値ばかりで今の時代に合っていない感じ とか
それなのに、時給が高い とか
とは言え、おじさんの”やる気マインド”の影響は多いと思う
働く意義の変化を自身の”おじさん”世代から観察してもたが、現在の多様性時代を思うと、
「他者の生き方や考えを理解する」ことが大切だと感じた
(JTCとも表現されている)いわゆる日本の伝統的大企業は、年齢層も幅広く職種も多様であり、こと人事給与的な側面での急激な変化を行いづらいことが多い。なので内部的に(特にお金に関する)不満は顕著に現れる。
(まとめっぽく)
”働くの意義”が全員違う!ことを尊重しることが大切だと思う
若い方からおじさんは!とか、若いものは!とか年齢差でこの観察をしてきたが、性別や国籍での比較評価から始まり差別的な表現とも重なったきた。
自分のものさしを捨てて他者を理解する!
ことが大切だと、今回の”あたらぼ”の研究から改めて感じました。
*自分のものさしをなかなか捨てられないのが”おじさん”ですよね!
自分も”自分のものさしで他者を評価しない!”と意識的に言い聞かせる。
ことを忘れないでいこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。