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なつめ記念日

2022.07.06

大雨だと思っていたきょうだけど、全然降らなかった。

サラダ記念日

『サラダ記念日』(俵万智)はいまだに年5000部増刷している、と聞いて「すごい……」と思えるようになったことが、僕が自著を出版して得た「成長」だと思う。すごさの程度がおぼろげながらわかるようになった、というか。
よく、すごく広い場所が「東京ドーム〇個分」で表現されていて、「全然ピンとこねーよ」って思っていたけれど、発行部数については、基準となる「東京ドーム1個分」がおおよそ想像できるようになったから「発行部数〇万部突破!」のすごさ加減が理解できるようになっている。これは進歩だ。

『猫のいる家に帰りたい』の2刷以降は帯文を俵万智さんとくるねこ大和さんに書いていただいている。
帯を見て、「あの俵万智さんが帯文を……」って言われるかたが多くて、「やはり、国民的歌人なのだな……」って思う。

そして、我が家では、サラダ記念日は、なつめ記念日でもある。もう亡くなって6年にもなるのか……。ツイッターのアイコンや、この日記のタイトル画像に使っている猫の後姿は、なつめのシルエットだ。
たくさんの猫と暮らしてきて、もちろん、みんな大好きだけど、やはり特別に思い入れのある猫も出てくる。僕の場合は、なつめとわらびだろうか。

におみくじ

きょうは、におみくじのページの更新、メンテナンスをした。あと、残り枚数も数えて、現状を把握。もともと270首だから、まだ半分も売れてないんだね。新しい短歌を作って追加するのもありなんだけど、そうするとどんどん新しい短歌ばかりになっていく、というデメリットが。この企画はこれ一回こっきりがいいような気がする。

きょう作った短歌

《ああ僕は歌人できょうはああサラダ記念日なのにいま起きました》

きょう読んだ歌集

『平和園に帰ろうよ』(小坂井大輔 書肆侃侃房)。

気になったのは、こんな短歌。

一発ずつだったビンタが私から二発になって 進む左へ

平和園に帰ろうよ より

僕も同じような経験がある。
《左からビンタの音が近づいて 近づいて 気がつくと医務室》
僕の場合、転校を告げたその日からビンタではなくグーで殴られるようになった。

「実家の犬の名前がまたもベルです」と姉からメールが久々にきた

平和園に帰ろうよ より

うちの実家は代々飼い猫を「みいや」と名付けていた。

甥っ子に五十メートル何秒と聞かれた喪服ばかりの部屋で
ちょっとオレ他界してくるわって顔していた祖父のように逝きたい

平和園に帰ろうよ より

ちょっと「死」のにおいがする短歌に惹かれた。


そんなそんな。