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血液検査の結果報告

行ってきました。
不眠症を改善するためにと相談に行った婦人科の更年期外来で採血したのは今から約ひと月前。今回はその検査結果を見ながら食事指導を受けることになっていました。

なぜひと月も経って?と思われるかもしれませんが、なんでも他の病院に更年期専門の高名な先生がいて、その方が月イチだけ私の受診したその病院に来られる枠があるそうで、その日に予約を入れることをすすめられたからです。

どうせならより詳しい指導を受けたいのでなんの躊躇もなくひと月後の予約をお願いしました。んで、先日行ってきたわけです。

結論から言うと、私の食生活は落第点。その高名な先生いわく、
「真っ赤っか❗️(検査の数値を色で表された)全然足りない!」と、いきなりのダメ出しを食らったのです。(数値的には亜鉛以外は全て平均値内でしたが)

私は納得がいかず、何がどうダメなのか、どんな栄養素が足りないのか詳しく聞きたかったのだけれど、先生の方から「毎日どんなもの食べてる?」と逆に質問されました。

朝は主にパン、サラダ、卵やハムなどのたんぱく質、フルーツを入れたプレーンヨーグルト、カフェオレなど。でも近頃は白米も積極的に食べるようにしていてご飯にお味噌汁に納豆など。昼は勤め先にて手作りのお弁当か、外食なら和定食やサンドイッチなど。夜は肉と野菜中心のバランスを考えたメニューを手作りで。と答えました。

よくTwitterにも食事の写真をあげているけれど、自分では結構バランスとれてると思い込んでいたのに、たんぱく質が全然足りないと。そしてビタミンDやBや亜鉛や鉄が壊滅的だと。ではそれを摂るにはどんな食材を増やせばいいのかと質問をすると次のような答えが返ってきました。

「ビタミンDは鮭やきのこに含まれますけどね、でも食事だけでは全然足りないんですよ。日光に当たらないとダメだしね。それでも一日中外にいたって足りません。だからね、ビタミンBも鉄も亜鉛もだけど、質の良いサプリで摂るしかないの。でもね、ドラッグストアで売ってるようなのはダメ。添加物も多いし必要な栄養の含有量に満たないものがほとんどです」

そう言っておもむろに一枚の紙を差し出されました。ぺらり。
それはドクターいわく、"特別な"サプリメントのリーフレットでした。どれも結構な金額です。とてもじゃないけれど私には毎月続けられそうにありません。

「あの、私もう何年も通っているクリニックでビタミンCとB2,6とB12製剤を飲んでるし、ここ二月ほど前から亜鉛や鉄のサプリも摂っていますけれど、それって全く効いてないってことですか?」
と問うと、
「まぁ、そういうこと」
という絶望的な答えが返ってきました。
ガーーーーーン。。。

そこからは頭がボーーッとなってドクターが一生懸命にその"特別な"サプリの買い方(それは市販されていなくて電話かネットでのみ購入可能で、そのリーフレットに書いてあるコード番号が必要だとかなんとか)や飲み方などを指南してくださるのだけれど、全く頭に入ってきませんでした。

それより、必要な栄養素が食べ物ではいくら食べても全然足りないと言われると「じゃあほとんどの人間は絶望的で壊滅的で不健康なのか?」という疑問が頭のなかをぐるぐるし、心がモヤモヤするばかりでちっとも気持ちが前を向かなくなりました。

最終的にはそのドクターが開業されているクリニックに指導を受けに来ることを強く勧められ、クリニックの予約をするよう名刺を手渡されましたが、死んだ魚の目になった私は「ありがとうございました」とだけ言ってそそくさと帰ってきました。

なんだかなぁ~~。
なんでモヤモヤするんだろう?そのドクターは多分私と同じくらいの年齢で、ご自身がその"特別な"サプリで健康を取り戻した経験がおありなのだろうと思うのだけれど。でもさ、他の病院で処方された薬や他所で買ったサプリメントを全否定する前に、なんかもっとアドバイスなり言うべきことってあるんじゃないの?って思うわけです。

そりゃここは婦人科外来で、貴女は更年期専門の高名なドクターでしょうし、メンタルクリニックじゃないことぐらいは百も承知ですけれど。

私の眠れない理由は更年期の問題だけじゃないし、人間のカラダはそれぞれに固有のクセや特徴や遺伝的なことなんかもあって、一概に「これさえ飲めば眠れるんだから言うこときけ」みたいなことじゃないと思うのよね。

そのドクターの話が高圧的で、私の話しなど途中で平気で遮るし、というか質問しておいて答えは全く聞いてないし(その先にある自分が言いたいことで頭がいっぱい)、なんだかこの人イライラしてるなぁなんて思っていたらドクターのお腹がグウ~~~!って鳴った。

あぁ、お腹空いてるんですね。そう言えば11:30に予約入れたのに1時間近く待たされて、お昼休憩の時間がとっくに過ぎてますもんね。お気の毒に。

そんなことに気を取られているうちに名刺を渡され診療は終了しました。


『人間にとって本当に必要なものって何だろう?』

クリニックを後にしながら、私は哲学の沼にはまっていきました。


この話には続きがあって。
それはまた次の機会に。

それではまた。


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#交換日記    #更年期   #血液検査   #エッセイ

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