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確かな日常の不確かな変貌 【小説】


3日前からの雨はまだシトシトと降り続けている。

本来ならこの季節は秋晴れの気持ちのいい天気が続くはずなのに、こんなふうに毎日薄暗くどんよりした雲が立ち込める鬱陶しい陽気に気持ちまで塞ぐ。

こんな日は嫌でも彼女のことが思い出されて余計に心が揺れる。

突然俺の前から消えてしまった彼女。

今頃どうしているんだろう…。元気にしているのだろうか。

そして自分自身に問いかける。

俺はあの時どうすればよかったんだろう。一体何ができたというのか。

結局、以前と何も変わらない日常に後悔とも安心とも違ったやり場のない思いに、健次はただうなだれるしかなかった。


・・・・・・・


サリナが務めるガールズバーへ初めて行ったのもこんなふうに雨続きの薄ら寒い晩秋だった。

毎日がストレスだらけの日々。会社でも家でも、心が休まる場所はどこにもなかった。


「はぁ〜、またやらかしちまった!」

残業続きの日々ですっかり妻の誕生日を忘れてしまっていたあの日。時計を見ると22時を回っている。こんな時間じゃプレゼントや花を買える店なんてどこにも無いよな…。そう思ったらもう、開き直りの心境に至ってしまった。

妻の真理子とはお互い27で結婚して10年。一応は恋愛結婚だったけれど、もう惚れた腫れたの時期はとうに終わっていた。子供がいないこともあり、真理子は自由に好きな仕事を続けている。そう言えば今夜は会社の同僚たちがバースデーパーティーを開いてくれると言っていたな。それさえも忘れていた自分に失笑する。あぁ、本当にもうどうでもいい。俺は疲れてるんだよ。何が「誕生日プレゼントはシャネルのリングがいいな」だよ、ふざけんじゃねえよ。そんなもん買うくらいなら俺の4年目のポンコツケータイ買い換えるわ。

心の中で愚痴りながら健次は自分の古いケータイを恨めしく見つめた。


「え?シャネルのリング?それ、いくらぐらいするの?」

「大したこと無いわよ。ホワイトゴールドだから15万くらいで買えるわよ」

「そ、そっか…。わかった。じゃあそうしよう」

「嬉しい!健次、ありがとね」


……。何がシャネルだよ。そんなもん欲しけりゃ自分で買えよ。俺よりいい給料取ってるくせに。この前も新しい企画のプロジェクトリーダーになったって自慢げにほざいてたじゃんかよ。俺なんかなんもねえよ。10年勤めたって課長止まりのしがないサラリーマンだよ。ちくしょう…。

つい先日の真理子との会話を思い出し、健次は無神経で可愛いげのなくなった妻への嫌悪を一層強くした。疲れはピークに達していた。パソコンを閉じ、とっくに誰もいなくなったオフィスの照明をパチンと消して力なくドアを閉めた。



会社を出るとシトシトと雨が降っていた。駅までは少し距離がある。俯き加減に急ぎ足で歩いているといきなり視界に入った人影とぶつかった。

「わっ、すみません!」

若い声に驚いて顔を上げると今時珍しい黒髪ストレートの二十歳過ぎくらいの女の子だった。

「あ、ごめんね。前をよく見ていなくって」

「いえ、私がこんなところに突っ立てるからいけないんです。ごめんなさい!」


素直に可愛いと思った。こんなふうに可愛く素直に謝ってもらったことなど実生活の中では殆どなかった。同い年の妻はいつでも偉そうで、自分の言うことは絶対に間違っていないといつも自信満々だ。会社では理不尽で偉そうな上司と、社会人になるまで誰からも怒られたことがないと謎の自慢をする自己中の部下に挟まれていつだって謝るのは俺の役どころだ。俺はいつだってどこだって損な立場を押し付けられていた。


「あの…。お勤め帰りですか?」

「え?あぁ、そうだけど」

「あのぅ、よかったら私のお店に寄って行かれませんか?」

「お店って…、何?客引きなの」

「あは、そうです。お店暇な時はこうして出されるんです」

「何の店?俺、そんなお金持ってないし」

「チャージなしのガールズバーです。ワインはお好きですか?」

「あぁ、好きだけど…この近くなの?」

「はい!すぐそこです。ご案内します!」


何だかもう何もかもどうでもよかった。そして突然目の前に現れた彼女が若くて可愛くて、この雨の中で客引きをやらされていることになぜだか同情と哀れみの心が揺らいでしまった。


店は本当にすぐ近くの居酒屋やバーが入った新しい雑居ビルの4階にあった。

中に入ると意外にも立派な半円形のマホガニーのカウンターの中に一定の間隔をあけて三人の女の子が立っていた。どの娘も若く、重厚な造りのその店には似つかわしくない、まるで水商売には見えない学生かOLのような風貌の女の子ばかりで一瞬面食らった。と同時にちょっとした安心感も芽生えた。一人の客に一人の女の子がついている。カウンターを挟んだ対面で静かに話す様子は思ったよりも落ち着いた雰囲気で、落とした照明と低く流れるジャズのピアノがホッとする空間だった。


「ワインリストをどうぞ。あ、私サリナと言います。よろしくね」

どうせ源氏名に決まってる空々しい名前が書いてあるピンク色の名刺を差し出すといきなり仮面のような営業スマイルになった。何だか騙されたような気持ちになってちょっと嫌だった。

しかしそれもほんの一瞬のことで、話し始めると見た目よりもしっかりした受け答えと思いやりのある優しい言葉に健次の気持ちは心地よく解れていった。


サリナとの会話はとても弾んだ。久しぶりに若い女の子と話したことでアドレナリンが一気に出た。俺は普段から結婚指輪をしていないのをいいことに、30代前半の独身を装った。何となくその方が会話が弾むような気がしたからだ。サリナとの会話でみるみる自分が元気になっていくのが分かる。こんなのは本当に久しぶりだ。

サリナは俺の仕事の話をまるで学校の先生から授業を受けるかのように真剣な眼差しで恭しく聞いた。社会の厳しさ、理不尽な上司、世の中は思い通りにならないことだらけだけれど、それをいかに上手くやり過ごして大人として振る舞うか、なんて俺の中では嘘八百な理想の大人の男像を淡々と話して聞かせるとうっとりとした目をしながらサリナは感心しきりだった。「さすが大人の人は違うなぁ~、私なんてまだまだ子供だから。尊敬しますぅ」なんて可愛い事を言ってくれる。もちろん口から出任せなのはハナから承知だ。気分よくさせてナンボの商売、もっと褒めてくれよと心の中で欲にまみれた要求がエスカレートする。

サリナは保険会社でOLをしていると言った。東北の実家から出てきたのは大学入学のためだったが、卒業後もどうしても東京に残りたくて親の反対を押しきって就職を決めた。しかし思った以上に東京での独り暮らしはお金がかかる。親には仕送りなど望めないので仕方なく内緒で夜のバイトをしているのだと言った。

「苦労してるんだね、かわいそうに」

「ええ、でもそんな子周りにいっぱいいますから。みんな手っ取り早く稼ぐために、もっとエグいことやってますけど。私はそこまで落ちたくないから。かと言って頭悪いし見た目も普通だから銀座とかでは無理でしょ?そこまで入れ込んでやりたくもないし。このくらいがちょうどいいんですよ」

このくらい。ここは渋谷のど真ん中。こんなガールズバーはごまんとある。そこには手っ取り早く稼ぎたいフツーの女の子たちがたくさんいて、簡単に働いて簡単に稼いでいるのだろう。おそらくコンビニのバイトの2倍以上は稼げる。日雇いの通販の配送センターで1日立ち仕事の寒い思いをしなくても、こんな風にテキトーに疲れたサラリーマンの話し相手になるだけで。しかも自分たちはカウンターの中で一才お触りなしの安全地帯。せいぜい手を握るのが関の山だ。

ふざけんじゃねぇよ。俺はお前らの何倍も苦労して気ぃ遣って仕事してんだよ。そんな簡単に稼ぐんじゃねえよ。

そう思ってはいても心とは裏腹に目の前のサリナの笑顔にどうしようもなく癒される。

あぁ。可愛いな。こんな女の子とエッチしたいな。

素人なら尚いいな。彼氏はいるのかな…。


サリナは今の生活が苦しいこと、水商売は自分には合っていないこと、将来やりたいことの夢があって密かにパトロンを探していることを俺に告げた。何故だか嫌な気持ちにはならなかった。割り切っていて逆に気持ちよかった。逞しいなと思った。反対に俺には真似できないなと感心すらした。

田舎から出てきて一人頑張っている若いエネルギーがどうしようもなく眩しくて羨ましかった。健次はその一途さに嫉妬した。


小一時間、3杯飲んだ。空きっ腹に普段飲み慣れないワインがこたえる。頭もふわふわとしてきた。

「じゃあ、そろそろチェックして」

「ありがとうございます」

1万で少しお釣りが来た。これが高いのか安いのかさっぱりわからないが、サリナの可愛い笑顔と二十歳そこそこの若い女の子とサシで話せる代金も含まれているのだから惜しくはなかった。


店の外まで送りに来てくれたサリナはいきなり俺の腕を掴むとビルの物陰に強引に引っ張っていった。

暗闇で抱きつかれキスされた。いきなりのディープキスで驚いたが、ワインでいい具合にエッチなモードに切り替わっていた脳にスイッチが入ってしまった。

サリナの甘い舌が俺に絡みついてくる。単純な俺の脳みそはわかりやすく下半身に直結した。弾力のある胸が俺の体に押し付けられる。俺の中で何かがパチンと弾ける音がした。夢中でサリナの舌を吸う。スリムに見えたサリナの体は意外にも豊満で、細いウエストから急カーブで張り出した尻を手のひらで弄った。若い。その若さに何かが煽られた。グッと力を入れて両手で鷲掴みにし、俺の体の部分に密着させるように抱き寄せると、サリナは熱い吐息を漏らした。

そのままお互い我を忘れてしばらく弄りあった。もう我慢ができなくなってきた俺は「仕事何時まで?」と耳元で聞いた。「もう上がれるの」そう言ってサリナは至近距離の俺の目を下から上目遣いに見つめた。

「待ってるから、支度しておいで」

嬉しそうに微笑んでサリナは店に戻っていった。


単純で理不尽を我慢するばかりの毎日、たまにはこんな風にアクシデントがあってもいいじゃないか。どうせ明日になったらまた同じように面白くもない会社で仕事をし、可愛くもない妻のために嘘の笑顔をつくらなければならないんだ。

神様がくれた僅かなプレゼントだ。今夜は存分に楽しめ、俺。

ドロドロに溶けかかっている頭で健次は辻褄の合わない言い訳をしてひとりごちた。


しばらくすると私服に着替えたサリナが降りてきた。さっきまでの白シャツに黒いベストとタイトのミニスカートから、大きく胸の開いた柔らかそうな白いニットとベージュのフレアースカートに着替えた彼女はさらに若く見えた。女子大生といっても通じるだろう。いや、本当はそうなのかもしれないな。

それでもいいじゃないか。どうでもいいんだ。俺が誰だろうとサリナには関係のないことだし、お互いにオイシイ関係なら誰も文句はない。確か財布の中にはあと4万入っている。これからサリナと一晩楽しんで3万も払えば彼女にもいいお小遣いになるだろう。需要と供給のバランスは保たれる。

ニッコリと笑う彼女からさっきまで店の中ではしなかった甘い花の香りがフワッと漂った。

今頃妻の真理子は会社の同僚たちに誕生日を祝ってもらっているだろう。いや、本当は妻も誰か相手がいるのかもしれない。最近やけに肌の手入れに時間をかけるようになった。そしてこのところ新しい下着が増えているような気がする。以前はヨガ教室へ行くのための機能重視のスポーツタイプだったのに、最近レースやシルクのやけに色っぽいものばかり買っている。洗濯物を取り込むとき何故か目について気になってしまった。まさかとは思ったが、こういう勘はいつまでも脳裏に引っかかって嫌な予感に変わる。

だからといって同じように遊んでいいワケはないのだが、何だか自分ばかりが損をしている気がしてならない。頭の中がグチャグチャと負のループを描き出して思わず大きくため息をついた。今夜はもう何も考えるのはよそう。目の前のサリナがこんなにも可愛いんだから、それだけでいいじゃないか。


小ぶりの雨は相変わらず続いている。自分の頭上の空はこのまま永遠に晴れることはないんじゃないかという錯覚に陥る。隣にいるサリナの顔を見ると黒目がちの瞳がキラキラと潤んでいる。健次はサリナの手を取り、今この瞬間を思い切り楽しもうと心を決めて歩き出した。


・・・・・・・


ベッドの中のサリナはとても可愛かった。まさか初めてじゃないだろうけれど、そんな風に感じるほど、恥じらう仕草に心を鷲掴みにされた。

明かりを消してほしいというサリナの要求に断固反抗したが、そうでなきゃ脱がないと言われると仕方ない。無理矢理にでもその真っ白なコットンの小さな下着を剥ぎ取ってやりたい気持ちをグッと抑えてベッドサイドのライトを消した。しかしそれは返って気分を盛り上げるのには効果的だった。目の前にあるのに暗くて見えないサリナの肌は想像以上に滑らかでハリがあった。手のひらにすっぽりと収まる小ぶりな胸は果実が弾けんばかりに固く、俺の指を受け入れまいとする反抗的な感触に余計に欲望が奮い立った。

サリナは俺の愛撫にとても敏感に反応した。一番感じる部分に触れる度に漏れる甘い声や震える肢体に俺の自尊心は大いに揺さぶられた。こんなセックスは久しぶりだ。男としての自信と満足度がこんなに満たされることはこの何年ほとんどなかった。妻とのそれは半ば義務のようなもので、1週間もご無沙汰になれば途端に機嫌が悪くなるのが分かっているからそのタイムリミットギリギリまで見定める。もう限界だろうというところで疲れた体に鞭打ってその義務を果たすのはとてもしんどいが、スルーした場合の後のことを考えるととても気が重いのでノルマは仕方なくこなすといった具合だ。こんな風に興奮もなければ感動なんてものは全くない。それでも翌朝の艶めく肌に大層機嫌のいい妻の顔といつになく優しい対応を享受できると思うと仕事の延長と割り切って頑張れるのだった。俺って健気だよな。


「なんで俺なんかにモーションかけたの?俺、そんなお金持ってるようには見えないでしょ」

2回交わったあと、スタンドの明かりをつけると、隣でもう裸の胸を隠そうともしないでぐったりしているサリナに問いかける。女は一度交わると恥ずかしさなんてどこかへ行ってしまうようだ。心を許された証のようでそれもまた可愛く思う。


「そんな・・・。私はお金なんて。そんなつもりでキスしたんじゃないわ」

「じゃあ、なんなの?」

「・・・。一目惚れ・・・です」

「マジ?嘘でしょ?」

「本当です!雨の中、ぶつかった時にビビッときちゃったんです」


本当かどうかなんてどうでもよかった。そんな風にいってくれるサリナがただただ愛おしかった。嘘上等。そこまで言われてこのまま帰るわけにはいかない。

嬉しさを言葉に出す代わりに、俺はサリナの上に覆い被さって唇に優しく触れた。サリナはとろけるような目をして俺に抱きついてきた。

「もう一度。・・・抱いてください。すごくいい。私、こんなの初めて」

その言葉に俺の小さくなっていた燈は再燃し始めた。こんな体験はもう今後ないかもしれない。そう思うとよけいに体が反応し、サリナの反抗的な弾力の中にどこまでも引きずり込まれていくのだった。


それから俺はサリナの店に足繁く通った。サリナの仕事が捌ける時間を見計らって、1時間ほど飲んでそのあとホテルに行った。初めての時から別れ際に時々1〜2万の小遣いを渡していた。俺にとっては少々痛い出費だったが、サリナが思った以上に喜んだのでそれはそれで割り切った関係にはいいと思った。そう、少なくとも俺はそう思っていた。

しかしそうではなかった。サリナはあくまでも俺を本気で好きだと言った。だったら小遣いを受け取るのは違うんじゃないかと思ったが、それも含めての愛情だと思っているらしく、ひとまわり以上年の離れた甲斐性のある大人の彼氏ができたと店の他の女の子に自慢していると言った。

そんな風に言われて悪い気がしなかったのは、男の見栄なのか現実逃避のアホな夢なのか。そのどちらでもあるしそれよりも確かなのは俺はサリナにいつの間にかゾッコンだったということだ。


・・・・・・・

半年ほど経ったある日曜日。俺は妻に頼まれて近くのスーパーに買い物に出かけた。その途中にある児童公園を横切ろうとした時、砂場で遊ぶ2歳ぐらいの女の子と一緒にいる見慣れた後ろ姿に目が止まった。


サリナ?

その時、小さな女の子がその女性に向かって「ママ!見て〜」と自分が作った砂の城を隣の女性に向かって指さした。

その女性は小さな女の子を抱きしめ、「ルナ、上手にできたね!」と女の子の頬っぺたに何度もキスをした。可愛くてたまらないといった風情が伝わってきて思わず顔が綻ぶ。


そっか。そうだったんだ。

サリナの苦労は手にとるように伝わってきた。昼間はOLなんて嘘だろう。東北出身も嘘かもしれない。こんな風にサリナの日常を偶然見つけてしまったことは少し寂しくもあるが決して騙されたとか嫌な気分にはならなかった。反対にサリナの強く逞しい母性を間近に見て、一人で頑張っているのであろう強さに敬意を表する気持ちが湧き上がってきた。

明日もまたサリナに会いに行こう。俺の日常なんてもしかすると吹けば飛ぶような不確かなものなのかもしれない。会社も家庭も、ギリギリのところで持ち堪えてはいるが、今後何がきっかけで崩れ去るとも限らない。

確かだと思っていた日常は自分の意識で突然不確かなものへと容易く変貌する。目の前の確かな存在への確かな愛情に勝るものなんて、この世にはないんだと改めて見せつけられたような気がした。

俺にはそんなものはない。そしてこれからも。そう思うと同時に、砂場で幼子と遊ぶサリナの後ろ姿がとても頼もしく、美しく見えた。


俺はこれからどう生きていこう。

誰を愛し、誰のために生きるのか。

答えはすぐには出せないかもしれないが、大切な人を大切にしようと思える今の自分に少し救われる気がした。

人生の正解の答えは自分で探す。例えそれが他人からは大間違いだと指摘されても。

確かなものなんて最初からありはしない。

不確かだからこそ、それを確かなものにするために、日々戦っているのだから。

どうでもいい人生なんてない。誰からもどうでもいい人になんてなりたくはない。

健次は砂場で遊ぶ二人に向かってゆっくりと歩き出した。













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