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『コミュニケーション』 はライフワーク


それは「 珈琲淹れながら対話* 」で始まる。

毎日のように繰り広げられる話題の『spaces』でのコミュニケーション。私の親愛なる嶋津さん@RyotaShimadu が立ち上げるその集いに折々参加させてもらっている。嶋津さんの集まりは平和だ。類は友を呼ぶ。

そのひとときは私の楽しみであることは間違い無いのだけれど、とにかく勉強になる。打ち合わせや課題のないその場所はライブ感満載のフリートークのスペースで、集まる人も日によって違う。初めましての人も自由に参加できる。そういった意味でも嶋津さんのプロフェッショナルな『対話をデザインする技術』をライブで存分に味わえるというのはとても贅沢な場所だ。有難いことこの上なし。


コミュニケーションの考察』は私のライフワークと言える。その理由は自分の仕事が接客業であることと、人とのコミュニケーションは人間が生きていく上で進むべきその方向性が大きく左右される要因であると思うからだ。

人は「思っていること」と「話すこと」を同じレベルで人に伝えられる技術を習得しているとは限らない。大抵そこには多かれ少なかれ隔たりがあるように思う。私自身も「伝えきれていない」という悔しい思いをこれまでの人生で何度経験してきたか計り知れない。

それは毎日の仕事でお客様との間に必要な会話のスキルを鍛えるという目的だけではなく、日常のなんでもない家族とのやり取りであったり、SNS上の文字での会話であったり、好きな人との深い対話であったり。様々な場面で生じる『違和感』や『焦燥感』、時には『敗北感』や『嫌悪感』を敏感に感じ取ってしまう性分が招くことによるもの。本意ではないにしろ時々自分でもその拗れた感情を持て余すことさえある。それらを少しでも解消したいが為の考察。まぁ、意外と繊細なんです。

何より辛いのは「失敗した!」という感情が湧き起こった時、『コミュニケーション力』は自分が最も必要としている、または足りない力だと感じる。それは果てしなく続く修行の道で、「これで完璧だ」という境地にはこの先もきっと至れないだろうと思っている。それくらい、深く遠い道のりだと実感している。

そんなに難しく真面目に考えなくても、好きな人とだけ深掘りせずゆるく繋がって、自分がしんどくならないようにすればいいじゃないかと思うこともあるが、私は人とのコミュニケーションが楽しくて嬉しくて面白くて仕方がないから追求したくなるのだ。

そこには常に「気づき」が満載だ。自分がどれほど小さくて知らないことだらけで生きているかがよく分かる。それが面白くて仕方がない。私にとって生きている実感が一番湧くのが「知らないことを知ること」なのだ。これは何も学術的なことではなく、人がどう感じてどんな言葉を使ってどんな表現をするのか、そこにある内側の本当の(もしかしたら本人さえも気づいていない)感情を少しでも察知することができたら、その人の心の奥底にぐっと入り込んでその脳内を知ることができるのではないだろうかと想像すると「知りたい欲」がウズウズと湧き出してくる。もしかすると変態かもしれない。


伝えたいことを的確な言葉で人に伝えることはとても大切なのだけれど、それにも増してコミュニケーションに必要なのは『聴く力』だと思っている。人と心を通わせるためには、まず相手のことを知ること。それには相手に興味を持つことが一番重要で一番早い。「他人に興味がない」という人がよくいるけれど、そういう人は多分人とのコミュニケーションが十分に取れていないからそう思うのだろうし、取りたくもないのだろうからとても狭い世界で生きることになると思う。それでいいなら側から何も言わなくていいのだが、なんだかもったいない気がしてならない。

私は人の考えていることに興味がある。ぱっと見「苦手かもしれない」と思う人に対しても、もしかしたら話してみるとめちゃめちゃ気が合うかもしれないと思うとなんだかワクワクしてくる。歳を取れば取るほど、その傾向は強くなってきて、なんなら一癖も二癖もある人に近づきたくなってしまう。やはり変態か。

そしてそういった苦手意識がコミュニケーションによって克服されてお互いを相入れた時、非常に深い幸福感を得ることができる。それは親子間や近しい人との信頼感や恋愛感とは全く違う、言ってみれば『人間愛』のような感覚とでも言うのか。とにかく愛しくて仕方なくなる。それはもちろん私の一方通行の愛情で完結していいのだが、その感情が湧き起こってくる感覚がとにかく幸せでならないのだ。

私にとって、「知りたい欲」は幸福感に繋がる。だからこそ人とのコミュニケーションを追求したくなる。そして毎日何か一つでも新しい気づきが欲しくてSNSでのコミュニティーの場に参加して勉強させてもらっている。

さて、今日はどんな人たちの脳内が観察できるかな? やはり変態である。


#コミュニケーション #対話 #SNS   #spaces   



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