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今日はなんだか気持ちいい
先日の休みの日、この曲をピアノで弾いていました。
ビル・エヴァンスの楽曲の中でも、私の一番好きな曲なんです。
譜面もなく、耳コピしながらメロディラインを弾いているととても心地よくて、久しぶりに楽しいひとときでした。
ちょっと切なくて、優しくて、年頃の女の子の心細さや頼りなさやドキドキの期待感みたいなものを感じるのですが、大人の男性であるビルが、何故こんなにも繊細で可愛らしい曲を書けるんだろうと不思議に思います。ビルの中の女子力というか、女性性みたいなものを強く感じるセンシュアルな作品です。
話変わって、私の好きな作家の中でも二大巨頭は村山由佳さんと辻仁成さんなのですが、このお二人には、ある意味共通した特徴があると思っています。しかしこれは私だけの見解ですので幾多の反論はあろうかとは思いますが、それも承知の上で書かせていただきますね。
それは、女性である村山さんの中の“男性性”と、男性である辻さんの中の“女性性”についてです。小説の中に自然と滲み出るそれぞれの内に秘めたジェンダーが、作品の中の登場人物の心理描写に鮮やかに投影されることの興味深さといったらありません。
なぜその心理描写ができるの?といった、それぞれの自身のジェンダーとは反対の性の、繊細な心の動きや感じ方を見事に言語化されることにいつもいつも感動させられます。
今、時代はジェンダーレスです。私がいるファッションの世界は特にそうですが、男性がスカートを履いたりピンクや花柄を個性的に着こなしたり、女の子がボーイズファッションを楽しんでいたり。街に出るととても自由で素敵な若者がたくさんいます。
いえ、昔から彼らのような若者はいたのですが、今は昔に比べてより自然に、ナチュラルにジェンダーレスを楽しんでいるように感じます。
いいですよね。とてもいい。
しかしその反面、自分の性に対して内側の深いところで違和感のある人たちがたくさんいることも事実です。ファッションのように楽しめばいいとは簡単には言えません。
それは、その異和によって日常生活に支障をきたすほどに苦しんでいる人たちもたくさんいることが社会問題にまで発展しているからです。
それは時には差別やハラスメントに発展して、さまざまな問題を私たちに投げかけてきます。
タカーシーさんはこのジェンダーを専門とされているんですよね。
そして奥様からはなぜその道を追求しないのかと叱咤激励されている。
なんともタイムリーではありませんか。時代はタカーシーさんのような専門家を必要としているのです。今ですよ、今!
人のため、社会のためにどうかその知識や思考を役立てていただきたいです。奥様もさぞお喜びになるかと思います。そして何より、タカーシーさん自身のアイデンティティとして、価値ある人生を生きるための支柱になると実感します。
誰でもが言いたい事を言える世の中であるがゆえ、その言葉や態度に傷ついている人がいる。自分らしい生き方を封じ込めて、周りの目に合わせた生き方を強要されている人、または無意識に選んでいる人、本来の自分と向き合えていない人がきっとこの世の中にはたくさんいるのだろうと、私なりに想像します。
私のような凡人は想像するだけで、その人たちのためにはなんの役にも立つことはできませんが、タカーシーさんは違います。これまで蓄積された知識は宝です。誰にもできることではないと思います。そして、その知識はこれからの社会でとても必要とされているものです。
模索中だと書かれていましたが、今後大いにご活躍されることと思います。
その道を、タカーシーさんのこれまでの人生で得られた全部を使って、邁進していっていただきたいと思います。
楽しみですね。そして、タカーシーさんは本当に良きパートナーさんと出逢われましたね。これからもお二人で、お幸せでいてくださいね。
なんだか今日は気持ちがいいです!
朝ごはんを食べながらつらつらと書いてしまいました。
日記なのに朝イチで。まぁ、自由でいいですよね。
それではまた。
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