夢の国で古参になる夢を見る
タカーシーさんは今日は早朝からハゼ釣りに行かれたのですよね。
漁獲高はいかがでしたでしょうか?美味しい天ぷらは召し上がれましたでしょうか?
私は今日は家から一歩も出ず、でした。
昨日は仕事で残業もあり、とっても疲れていたので遅くまで寝ていました。
遅くまで、と言っても8時半ぐらいだったかな?睡眠時間は6時間半でした。
それ以上寝ると身体がアカンことになるので起きました。
それでなくても寝起きは身体がガチガチであちこちがギシギシするのでそんなに長い時間寝られないんです。本当はぐっすりと10時間ぐらい寝たいのに。
今日は読みかけの本を読了できました。
先日、家の近くにある図書館で借りてきた本です。
なんと、ワタクシこの度図書館デビューを果たしたのです。
いえ、普段から図書館に行くことは結構あるのですが、それは勤め先でのことで、お昼休み時間の食事の後、お店の近くにある図書館で雑誌を見たり自分の読みかけの文庫本を持参して読んだりと、時間を潰すという感じの利用しかしたことがありませんでした。
しかしよく考えると、自宅から3分ぐらいのところに区の大きな図書館があるのでした。この街に引っ越してきて13年、一度も利用したことがないではありませんか。こんなに読書が好きなのに。なぜでしょう?“図書館で本を借りる”ということに思いが至らなかった、としか言いようがありませんが、そんな人間もいるんです。いえ、結構いるのではないかと思います。反対に図書館を利用する人は頻繁に利用するのではないでしょうか。パキッと両極に別れる気がします。だって私のような人間は生活圏内にある図書館という存在に気づいていないのですから。本を読むイコール買う、です。でした。今までは。
「そうだ、図書館へ行こう」
そう、気づいてしまったのです。そして行ってみたらばそこは天国でした。
私はこれまでの人生、非常にもったいないことをしてきたような気がしました。
もったいないを通り越して馬鹿だった。こんなに近くにあるじゃないの!私のワンダーランド、夢の国がっ!!!
でも、だからと言って、初心者である私は最初からその場所を存分に楽しむことはできませんでした。そこにはもう何年も前から日常的に利用している古参の皆さんが悠々自適に暮らしていたのです。そう、暮らすという言い回しがぴったりでした。皆さん好きな席に座って自分の世界に没頭しておられます。学生さんもたくさん勉強しておられます。古参の風貌をして悠々と。
私は初めての図書館にドキドキです。新参者は私だけのような気がしてきます。たくさんある本の数々は「小説」「エッセイ」「哲学」「宗教」など、ジャンル別になっていて、とりあえず私は目当ての場所を目指します。
心理学の本を探していたのです。河合隼雄先生と、東畑開人さん。そして教育学者の齋藤孝さんの本もあったら読みたいなと思っていました。
心理学の本は「哲学」のコーナーにありました。本屋でもそうですが、大抵哲学や心理学系は売り場の端っこと相場は決まっています。静かな人気(ひとけ)のない場所にあるんですよね。ところが、端っこであるがゆえ、その図書館の哲学コーナーはデスクがずらっと並んだ閲覧コーナーを背にする格好の場所にありました。古参の皆さんが静かに読書や勉強をしているので邪魔にならないようさっさと見つけたいところですが、いかんせん初めての場所なのでどの辺りにあるのか分かりません。特に本のタイトルを決めていたわけではなく、気軽に「河合センセか東畑さんのなんか面白そうなのあるかな〜」ぐらいの軽い気持ちで行ったものですから。背中に視線を感じながら、焦るばかりです。
いえ、別に誰も私のことなど気にしちゃいません。そんなの分かっています。自分だって読書をする時は周りのことなど全く気にならないぐらいに集中しているので、新参者が視界に入る場所をウロウロしたところでどうと言うことはないでしょう。しかし小心者の私は背中にありもしない視線を感じながらアセアセキョロキョロするばかり。ようやっと3冊ほど読みたい本を見つけてそそくさとその場を離れました。お邪魔しました〜。
キラキラと瞳を輝かせながら図書の森をしばらく彷徨き、推しの未読の単行本を見つけて大コーフン。あれもこれも読みたい衝動に駆られますが、ここはぐっと我慢です。タイムリミットは2週間。その間に読了できる分だけを借りなければ。私が一日に本を読める時間は限られています。通勤時間と休み時間合わせてもほんの30分〜40分ほどです。欲張ってはいけません。推し本を未練たらしくジッと見つめながら「次回、返却時までここで私を待っててね。次に借りるのは君だ!」と数冊目星をつけて、おとなしく受付カウンターに向かいました。
初めて借りるのでまずは登録が必要です。申請書類に必要事項を記入して会員カードを作っていただきました。なんと無料です!知らなかった・・・。借りるのも無料。本当でしょうか?こんなシステムでしたっけ?図書館って。無料なの?本当に?
なんだか申し訳ないような気持ちで、でもメチャクチャ嬉しくてテンション爆上がりで帰路に着きました。ディズニーランドより上がった気がします。何度もしつこいですが、無料なんですから!ここはまさしく私にとっての夢の国。
これからはエンドレスで借り続けると思います。あと何回ぐらい通えば私も閲覧コーナーのあのデスクで余裕の古参顔ができるでしょうか。その時を目標に夢が膨らみます。新参者が目の前をウロチョロしようが余裕の顔で読書を楽しむ所存です。あぁ、楽しみだ。
取り合えず今日はここまで。次回は借りてきた本の話をしたいと思います。とてもいい本でした。図書館万歳🙌
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