最近の創作BL小説事情、どうなっちゃってんの!?
今からここに書くことは、完全に個人的意見なので皆様がどう思われるかどうかは分かりませんが、とにかく何らかの形にして吐き出したくて仕方がなかったので書かせていただきます。
もちろん、それについての意見のある方はコメントどうぞ。
ガガッと書いたものなので誤字脱字等、ございましたらすみません。
では、本題に入らせていただきます。
私はかなり昔からボーイズラブというジャンルが好きで、オリジナルであれ二次創作であれいろんな形で追ってきました。自分の生きてきた半世紀以上をボーイズラブに捧げております。
そして、今は自分自身でもオリジナルのBL小説を生み出す側に回り、日々自分の好きなボーイズラブの形を追ってパソコンに向かっているわけですが……。
どうやら最近の創作BL小説事情が形を変えてきているようで……。
というのも、BL、所謂ボーイズラブというのは男同士が愛し合い、その先に尻の穴を使ったセックスがあり、紆余曲折があって愛を深め合う。
そこには、同性ならではのたくさんの不自由があります。
まず、男同士なので結婚ができない。まあ、当り前ですよね。
そして、セックスする時は孔が一つしかないので尻の穴。これは仕方ない。
そして、妊娠などももちろん男性なので、しない。
男性同士というのは、そういった様々な不自由を乗り越えて初めて本物の男同士という障害を乗り越えた愛に発展するものだと、寧ろそこがボーイズラブのいいところじゃないの?醍醐味じゃないの?
と、言いたいわけです。
それがノンケ同士、ノーマルな性癖同士ならさらに、その障害を乗り越えてまで一緒に居たい、愛し合っていたいというものがボーイズラブの美学だと私は今まで思っていましたし、そうやって物語を書いてきました。
しかし、アマチュアというか素人作家さん、某作家さんの書かれた小説がもてはやされており、その書かれた小説の内容に驚愕しました。
男性同士の結婚、妊娠、出産は当たり前。さらに女性器もついてます。
と、こう謳ってありましてその小説は某投稿サイトでオリジナル小説部門の一位を獲得していました。
羨ましいとかそういうレベルではなく、愕然としました。
今のボーイズラブ小説って、そういうものがウケるの?……と。
男性同士の結婚や妊娠、出産、女性器……?そんなの、相手は女性でいいじゃん。男同士じゃないよ、それ。男言葉使う女だよ。
と、はっきり思いました。
もう嫌悪しかない。
大体、男性同士というかボーイズラブの良さというものの一つに、セックスしても妊娠しないというのは私の中でかなりの大前提でありまして、結婚に関してもそうです。結婚できなくても、傍に居たい。一生一緒に居る覚悟で、二人の気持ちを重ね合わせた描写を描く。出産、あり得ない。
そして、女性器。これは……これ付けちゃったらもうボーイズラブではないと私は思います。それは女性ですよ。どれだけ男言葉使おうとも、もし男性器がついていようともそれは女です。
ファンタジーのつもりか……?とも思いましたが、創作BLというタグが付いている。
もはや、ボーイズラブの美点すべてを否定したような小説が今はウケるのか……と、最近の小説のえげつなさを思い知ったような気持ちになりました。
だいぶ前からオメガバースというのも流行り始め、私はそれも受け付けないというか男性妊娠が地雷なので、そういった何でしょう……ファンタジーのようなボーイズラブではなく、リアルなボーイズラブの良さは一体どこへ行ってしまったのだろうと、しみじみ思います。
ボーイズラブを愛する一人の女として、この先、私の書く古風な昔気質のボーイズラブを好んで読んでくださる腐女子の方々はいらっしゃるのか?
そういった不安でいっぱいです。
ボーイズラブは、結婚できないからいいんです。
妊娠しないからいいんです。
出産もしないからいいんです。
挿れるところが尻の穴だから、情緒があるんです。そこしかないからこそ、汚くてもソコを使うことに意味があるんです。そして、ウケが開発されていくの過程を描くのもまた、ボーイズラブの美学なんです。
そういったボーイズラブは一体、どこへ――