期間限定たべもの反対派

この世には''期間限定''のものがある。
期間限定フラペチーノ、期間限定きのこの山、期間限定雪見だいふく、期間限定ハンバーガー⋯。例を挙げたらキリがないほど、期間限定商品はこの世に溢れていて、どんな''期間''でも''限定''と言うやつは、キラキラ目立って主役のような顔をして生きている。

これだけあるということは、世の人間たちに広く愛されているということだ。現に私の周りにも「いやぁ、期間限定って書いてあったからつい買っちゃった笑」なんて、期間限定の引力に引き寄せられている人はよく見かける。

いいよね、期間限定。普段から親しみのあるもののちょっとした変化は楽しいし、今しかないと言われたら食べてみたくなるもんね。欲しい人がいるという原理も、買いたくなる気持ちも理解できる。わかるよわかる。

だがしかし！！！
わたしは！！！！！

期間限定！反対派！！！

王道こそ至高！！！永遠であれ、食物よ！

期間限定なんて食べたくない！！！

だって！！！
好きになっちゃったら困るじゃないか！！！

私は一度好きになったものをずっと愛していきたいんだ！どんな時も隣にいて欲しい、悲しいことがあった時も、上手くいかなかった時も、必ず寄り添ってくれる存在として、美味しいものがあるんでしょ！
美味しいものはいつでも私の味方でいてくれよ。

なのに！！！
期間限定ったら！
辞めることが決まってるんだよ！！！そんなの1ヶ月後に芸能活動を全て辞めるアイドルだし、1ヶ月後に別れることが決まってる彼氏だよ！1ヶ月後に消息不明になるとわかってる人と仲良くなりたいと思うだろうか。数週間から数ヶ月のうちに、無くなることが決まってるのよ！え！みんなその悲しみを分かっているの！？Ｍなの！？！

月見バーガーみたいに毎年特定の時期に復活するものもあるけどさ、復活は確約されているわけでは無いし、なんか味変わったりするじゃんきみ！それなら変に挑戦せず、いつだってあるビックバーガーを食べていた方がしあわせなのではなかろうか。

わたしはいつでも好きなものを手放したくない。
いなくなるくらいなら出会いたくない。
そう、人間と同じなのだ。

･

ここまで読んだ人は、なるほど、こいつは挑戦が嫌いな安定志向の女なのね、と思うかもしれない。しかし摩訶不思議なことに、私は基本的に新しいものが好きなのだ。

私の人生を客観的に見た時、大手企業は1年でやめてるし、なんか家無くしてるし、アドレスホッパー生活してたし、大体1年くらいで大きな転換点を作りがちだし、どう考えても安定よりは挑戦要素の方が多いはずだ。桃辿まいるを表す言葉を100個並べても、安定は入ってこないのではないか。新しいものに対する抵抗感はないはずだ。

なのに食べ物に関しては全然挑戦する気がないのは不思議。いや、ゲテモノとか虫とかは食べてみたいと思えるの。変なものを食べるのは面白い経験だったなと自分の糧になるし、こうやって話せて、ネタにできるでしょ。え？それは期間限定商品も同じだって？いやなんか虫とはちがくない？でも普段から食べれそうなものはその枠に入れられないのかしら。うむむ。

たぶん、これはわたしの、好きなものを長く愛したい性質から来ている。好きになった人は出来ればずっと好きでいたいし、好きになったものはずっと愛していきたい。ご主人様お嬢さまに対しても、''細く長く数多く''をモットーでお給仕しているのは、細々でもいいから長い付き合いの方が幸せを感じるからだ。友達だって少なくていいし、会うのはたまにで良いから長く仲良くしていたい。

1度好きになったものはずっと愛したい。
愛するものをいつでも食べて幸せになりたい。
悲しい別れを生み出したくない。

そういった意味で、やっぱりご飯は王道に、定番に限るのだった。

なので、わたしは、期間限定、反対派。
世界に期間限定で溢れることには反対しないけど、わたしは王道を、ずっと消えない、いつでも近くにいてくれる、王道を愛して生きていきます。

-----------------------------

参考　
私の好きな物と苦手なもの
チョコ→♡ミルク・ビター/ △イチゴ ホワイト
（メルティキッスとかきのこの山とかもやだ）
ケーキ→♡ショート・チョコ/ △いちじくとか
スタバ→♡チョコ系フラペチーノ/意味わからん奴
マック→♡BBQソース/ 期間限定の大体アウト
おにぎり→♡鮭・明太子・梅等/変な混ぜご飯
じゃがりこ→♡サラダなど/ 地域限定など
飴→♡フルーツ系/ なんか限定ぽいの
牛丼屋→♡ノーマル牛丼/ よくわからん限定
コンビニ→♡どこにでもあるの / よくわからんの

※期間限定について チョコか抹茶は許せる
　味好きだから

-----------------------------

旅するメイド屋さんです。顔はXでわかります。読んだ、くらいの既読感覚で、気楽ににスキしてくれたらうれしいです🫶