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映画『シン・ウルトラマン』の感想

時間が経つにつれて、思う。

「もう一度、観に行きたい」と。



7月上旬、遅くなってしまったけれど
ようやく、観たかった映画『シン・ウルトラマン』を観に行けた。

いろんなところから、それぞれの感想が上がっているけれど
「自分はどうだったのか?」言語化しておきたいと思っていたので
拙い感想にはなるけれど、書いてみようと思う。

ネタバレは、無しで。


とにかく僕は、一切の情報を入れることなく、映画館へ向かった。

というのも「予告編すら見ない状態」で、僕は今回映画を観た。
それは、友人に「まだ予告すら見てない」と言ったら
一切の情報は入れずに見ることを勧められたからだ。

予告すら見ないで映画を観ることは、おそらく初めてだったから
ワクワクもあったけれど、ちょっと「大丈夫かな」という不安もあったのは
なんだか不思議な感覚だった。

そして、映画の最初から、その仕掛けに驚かされる。
と同時に、最初から作り手の熱量がすごいことに気付く。

ここで、これがくるか。
これはウルトラマンが「本当に好き」じゃないと出来ないヤツだ、と。

過去作品へのリスペクト
その本気度が最初の10分で
そこまで理解がない人間にも、ちゃんと伝わる熱。

思わず笑ってしまった。


序盤から情報がかなり詰め込まれてくるので
少し頭の中を整理しながら観ないといけなかった。

そして、当然、ウルトラマンが現れたり
人類を陥れようとする怪獣や敵になる存在が現れるけれど
シン・ゴジラでも表現されていたように
「現代版」としてリメイクされた設定は
とても細かく、リアリティがあり
個人的にはその世界観にのめり込めるので面白いなと感じる。

あと、ほんとうに、ウルトラマンのシルエットが美しかった。
こだわってるなと感じるそのデザインは
子ども心が蘇って素直に「カッコいい」と純粋になれる。


そこからも怒涛の展開が続くけれど
途中でちょっと驚くような状況になるんだけれど
「それやっちゃう?」と思ってしまい、ちょっと集中力が切れてしまう。
※観たあとに調べて過去作のオマージュだと知り納得したが。

禍特対それぞれのキャラも最初は違和感があったけれど
最後にはその個性が繋がり、結末へと向かう流れはワクワクしたし
ラスボスの絶望感やそれに対する日常の表現は流石だなと感じた。

そして、あっという間にエンディングへ。

エンドロールが流れて、初めて聴くエンディング曲。
米津玄師の『M八七』は、すごくカッコよかった。

曲の壮大さと、ウルトラマンの世界観がマッチしていたし
何より歌詞がとても、映画を観たあとの満足感をさらに強くしてくれる。


感想はあちらこちらに出ていて
それこそ、ものすごい考察をしている人もたくさんいるけれど
それはその人達に任せるとして
僕は自分が感じたことを備忘録的に言葉にしてみた。

そして、とにかく、いま思うこと。


この映画は、観終わってからが、すごく『また観たくなる』。

これが、僕の感想をひと言でまとめたときの言葉だ。

とにかく、なぜか、『また観たくなる』。

事前情報を入れずに観たせいか
観終わったあとに本予告編や30秒版の予告
米津玄師さんの曲のPVを観てみると
ふつふつと、不思議と、込み上げてくる。

「あれ、あの映画、めちゃくちゃ面白かったんじゃないか?」

その思いがループして、何度も何度も予告を見返して
気付いたら「ああ、ちょっとコレ、もう一度観たいな」と思う。

「いやもう、早く観たい」に変わる。

これが、どうしてもその理由を言語化できないんだけれど
とにかく、なぜか、映画を観終わってから
2回目を観たくて仕方ない気持ちになる。

2回目に行けるかは、ちょっとまだわからないけれど
複数回観たくなる仕掛けや、熱量や、想いが、この映画にはあった。

だからいま、こんな気持ちになっている。

この感覚を体験できるのは、実際に映画に行った人だけだ。

ちょっと不思議な映画体験。
良質で、圧倒的な熱量を感じられる映画体験。

僕はとりあえず『シン・ウルトラマン』を観に行くことを、オススメする。

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