「話が早い」とお客様に言っていただく状況をどうやってつくるかまとめた

私たちにとって一番嬉しいのは
「ビジョンが合うと思って、御社とぜひ一緒にお仕事したいっす」
と言ってもらえることですが、

「話が早いから、御社を選びました」
と言われることもありがたいことです。
機能的価値を提供できてるな、と自己評価できます。

今日はこの「話が早いですね」と言っていただく状況を、
デザイナーやコンサルタントがどう創るか、
についてお話ししたいと思います。


「要求定義」と「要件定義」

いきなりシステム用語みたいなのが出てきたんですが、
私たちデザインをする立場の人やコンサルっぽいことしている人たちも、
この2つの定義について理解していくことはめっちゃ大切です。

要求と要件に関しては、要は、
「要求定義」→こういうことを叶えたいよ!
「要件定義」→こうやって叶えるよ!

ということです。相手が求めていることと、その叶え方を的確に捉えるということですね。

ここだけ聞くと、
「なんだ、そんな簡単なことかよ…」
と思うかもしれません。

だけど、意外とそれができてないからこそ、
「話が早い」なんて夢の話で、
むしろ「なんかこの人には伝わってないな」とか思われてしまい失注につながってしまう…。

なぜこんなドツボにハマってしまうのか…そのことについて次から解説しますね。

多くのお客様は「要求」を言ってくれない

多くのお客様は、実は「要求」を言ってくれないんです。

むしろお客様自身も自分の持っている「要求」に気づいていないことが多い。
「Webサイト作って欲しいんです!」とご依頼をいただいていても、それは「要求」ではなく「要件」に近かったりします。

「なぜ、Webサイトが必要なんですか?」
と質問すると、意外なほど明確に答えられない人が多いんです。
Webサイトを作って○○を実現したいから!といったことが明確になってないことが結構多い。
「お客さんが来て欲しいから!」
というのはそりゃそうなのですが、デザイナーやコンサルたる人たちは、それ以上のもっと深いところにある「求めていること」を捉える必要があります。

と、いうわけで「要求定義」と「要件定義」についてもうちょっと詳しくみていきましょう。

①「要求定義」はこういこと叶えたい!を明確にすること

今から作るデザイン制作物や進めるプロジェクトが完成するにあたって、 「こういうことを叶えたい!」ということを決めるものになります。 主にお客様やクライアントなど、仕事をご依頼する方が定義するものになります。
例:5月9日までに、50万円以内の予算で、お問い合わせがたくさんくる仕組みをWeb上につくりたい
こんな感じで、要するに決められた範囲内で叶えたいことですね。

②「要件定義」はこうやったら叶うよ!を明確にすること

要件定義は、要求定義により定義された「叶えたいこと」を叶えるための仕様、つまりやり方ですね。
こちらはお仕事を依頼される側であるデザイナーやディレクターなどが考えます。 決められた範囲だったらどんな方法で叶えられるか、「こうすれば叶うかもしれない!」という実現可能性のある方法を具体的なデザインやツールなどに落とし込んでいきます。

例: 【要求定義】これを叶えたい! 5月9日までに、50万円以内の予算で、ターゲットとされる優良な顧客リストを沢山取得できる仕組みをWeb上につくりたい

【要件定義】こうやって叶えます! まずペルソナをしっかり描いてから、ランディングページ(LP)をノーコードで急いで作成し、ホワイトペーパーのダウンロード特典付きで、特典申し込みフォームから問い合わせもいただくようにしましょう

③「要求定義」→「要件定義」の順番で考える

何を叶えたいのかが曖昧であったり、ある程度何をしたいかが見えてきていても大雑把すぎたりすると、どのように叶えていけばいいかが分からなくなります。
そして、デザイナー側は「とりあえず作るか」で作る羽目になり、良い結果につながりません。そして作ってる途中で、お客様が「あ、私の要求って本当は○○だった」ってことに気づくと、デザイナーなどのみなさまにはお馴染みのちゃぶ台返しに直面するわけです。

要求をしっかり把握してから→具体的な仕様やデザインなど要求を詰めていく、 という流れを取るようにすると、そういった点も安心なんですね。


「話が早い」と思ってもらえるのは、 要求をサクッと捉えてるから

「話が早い」というのは
「私が叶えたいことが何かを分かってくれてるぅ〜」と相手が思ってくださるからです。
そして叶えたいことが共有されていて、叶える方法までパッと共有されると、もっと話が早いと思ってもらえちゃいます。

相手のために、
自分たちのチームのために、
「要求」をいち早くキャッチするように努めていきたいですね…!

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