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中学生が社会を変える!? 熱狂の起業家育成プログラムを教室で実践!~高次思考で未来を創造~

「先生、起業ってどうやるの?」


ある日、生徒から投げかけられたこの一言がきっかけで、私は中学校の授業で起業家教育プログラムを実施することを決意しました。

日本では、起業家教育が遅れていると言われています。大学での起業家教育の受講率はわずか1%、実践的なプログラムとなると全体の7%に留まっているのが現状です。

「若いうちから、失敗を恐れずに挑戦する精神を育むことが大切なのではないか?」

そう考えた私は、生徒たちが社会課題の解決に主体的に取り組むことができるような、実践的な授業を設計しました。

授業の3つのポイント

  1. 社会課題を「自分ごと」にする

環境問題、貧困、高齢化社会など、様々な社会課題を生徒たちに提示し、自分たちが解決したい課題を選んでもらいます。デジタルツールや新聞記事を活用し、課題の現状や原因を調査することで、生徒たちは社会課題を「自分ごと」として捉え始めます。

  1. アイデアをカタチにする

デザイン思考の手法を用い、課題の解決策をグループで brainstorming していきます。 「どんな商品やサービスがあれば、課題を解決できるのか?」 「ターゲットは誰なのか?」 「どうやって収益を上げるのか?」

生徒たちは、頭を振り絞り、アイデアを具体的なビジネスプランへと落とし込んでいきます。

  1. 地域とつながる

地域の起業家やビジネスリーダーをゲストスピーカーとして招き、実際のビジネス現場の話を聞く機会を設けました。 「成功する秘訣は?」 「どんな苦労があったのか?」

生の声を聞くことで、生徒たちは起業家精神を肌で感じ、将来の夢を膨らませていきます。

高次思考を育むプロセス

この授業では、以下のプロセスを通して生徒たちの高次思考を育んでいます。

  • 批判的思考: 社会課題の現状や原因を分析し、多角的な視点から課題を捉えます。

  • 問題解決能力: 課題に対する解決策を、創造的なアイデアと論理的な思考を用いて考案します。

  • 創造的思考: 既存の枠にとらわれず、自由な発想で新しいアイデアを生み出します。

  • 分析的思考: 市場調査や顧客分析を行い、データに基づいてビジネスプランを構築します。

  • 意思決定能力: 複数の選択肢の中から、最適な解決策を判断し、実行します。

高次思考の重要性

現代社会は、変化が激しく、複雑化しています。 AI技術の発展などにより、従来の知識やスキルだけでは対応できない状況が増えています。

このような時代を生き抜くためには、

  • 変化に柔軟に対応できる力

  • 複雑な問題を解決できる力

  • 新しい価値を創造できる力

が必要不可欠です。

高次思考は、これらの力を身につけるために必要不可欠な能力であり、これからの社会を生き抜くための羅針盤となるでしょう。

授業で生まれた変化

この授業を通して、生徒たちに驚くべき変化が見られました。

  • 「社会課題を解決したい!」という強い思い

  • チームで協力し、目標を達成する力

  • 失敗を恐れずに、新しいことに挑戦する力

生徒たちは、社会の一員としての自覚を持ち、自分たちの力で未来を切り開いていこうという意識を持つようになったのです。

未来への展望

この取り組みは、単なる授業にとどまりません。 地域社会との連携を強化し、生徒たちが地域貢献できるようなプログラムへと発展させていきたいと考えています。

「先生、将来は起業して、社会に貢献したい!」

生徒たちのキラキラとした目が、私の教育者としての情熱をさらに燃え上がらせてくれます。

参考図書

  • 捨てられる教師 AIに駆逐される教師、生き残る教師(石川一郎 著)

この本では、AI時代に求められる教師の役割や、これからの教育のあり方について深く考察されています。 特に、高次思考の重要性について繰り返し述べられており、これからの教育において、生徒たちの「考える力」を育むことがいかに重要であるかを改めて認識させられました。 本書を読みながら、AI時代を生き抜く力を育むために、教師として何ができるのかを深く考え、実践しています。

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