見出し画像

探究授業:なぜ武士は生まれたのか?

先日、中学歴史の授業で「なぜ武士は生まれたのか?」というテーマで探究学習を行いました。
今昔物語集から読み解く、当時の社会情勢
授業では、まず「今昔物語集」の盗賊や追剥の話を用い、当時の治安状況を具体的にイメージすることから始めました。
「今昔物語集」は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて成立した説話集です。様々な階層の人々が登場し、当時の世相や文化、思想を知ることができます。
生徒たちは、盗賊や追剥が横行する様子を物語から読み取ることで、当時の治安の悪化を実感。
なぜ人々は自衛のために武装しなければならなかったのか?
という問いに対し、真剣に考え、意見を交換しました。
律令制の衰退と地方の混乱
次に、律令制の衰退と地方の混乱という複雑な因果関係を整理するために、Canvaでフィッシュボーン図を作成しました。
魚の頭に「地方の混乱」、大骨に「律令制の衰退」などの大まかな原因カテゴリーを記述し、小骨に具体的な原因を書き込んでいきます。
色分けやイラストを活用することで、複雑な因果関係が視覚的に分かりやすく整理されました。
グループワークで多角的な視点を
さらに、グループでの話し合いを通して、多様な視点を取り入れました。
生徒たちは、自分とは異なる意見や考え方に触れることで、思考を深め、より多角的な視点から武士の誕生について考察することができました。
授業の振り返り
授業後には、生徒たちから以下のような感想が寄せられました。
「今昔物語集を読むことで、当時の社会状況を具体的にイメージすることができた」
「フィッシュボーン図を活用することで、複雑な因果関係を整理することができた」
「グループワークを通して、多様な視点から武士の誕生について考察することができた」
授業を終えて
Canvaで作成したフィッシュボーン図は、視覚的に分かりやすく、生徒たちの理解を深める上で非常に効果的でした。
また、グループでの話し合いを通して、生徒たちはコミュニケーション能力や協調性を高めることができました。
全体として、この授業は生徒たちの高次思考を育む上で非常に効果的なものでした。
今後も様々な工夫を凝らし、生徒たちが歴史を主体的に学び、深く理解できるような授業を構築していきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!