ハリウッド版『攻殻機動隊』を観ました
こにゃにゃちは。
静香・ランドリーです。
10月だと言うのに熱い日々。
妙な湿気も相まって、今日は毛髪が暴発気味の筆者ですが。
求職活動の合間に、Huluで久々に映画を観ましたの。
あれよ、あれ。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』の実写版。
(この予告編、原作に登場するキャラクター『トグサ』の声優さんがナレーションしてて萌えます)
攻殻機動隊のファンとしては、やはりいつかは観るべき作品だと思っていまして。
ちなみに、こちらはアニメ映画の予告編👇(リマスター版)
誤解のないように言いますが。
実写版はね、SF映画としてはボチボチ良いと思います。
映像も音楽もなかなか。
それ以外は・・・んんんーーーーー。
disらせてください
まず。
主役の少佐がメチャクチャ『女性』に見えちゃう。(性差別じゃないからね?!)
もともと実写版は、アニメ映画版に影響を受けつつ、あくまでも”原作漫画の実写化”って作品なので、まぁ近いと言えば近い・・・か?
感情を表に出すあたりね。
しかし彼女にはジェンダーを超えた強さがあるわけで。
実写版では、そこのストイックさが表現できていない気がするんだ。
ただの『過去を追い求める少女』になっちゃってて、ちょっと残念だわ。
あと。
公安9課の部長『荒巻大輔』が、なぜにビートたけしさんかと。
そしてなぜに彼だけが、全セリフ日本語かと。
そりゃみんな電脳化してる世界だから、相手が何語でも脳内で同時翻訳されて理解できるだろうがね。
観ている方は違和感しか感じない。
いやいや、彼のセリフだけ聞き取れないからね。
「荒牧部長はそんなにモゴモゴ喋らねーよ!」とか思っちゃった。
監督がビート氏をリスペクトしてるんだろうか。バックグラウンドは知らないけれど。
清々しいほどに「ビートたけし」です。
それとね。
バトーとトグサが・・・あぁ!!!
違う!!!そんなんじゃない!!!
・・・言い表せないわ。
バトーと少佐の関係性も、ただの相棒みたいになってる。
んで。個人的に、公安9課のサブキャラも忠実に再現して欲しかったでごわす。筆者は、サイトーとイシカワLOVEなので。
電脳化されているのに肉弾戦が多すぎる
原作では、草薙素子(改め”少佐”)の武器は、何よりも天才的な頭脳を駆使した電脳バトル。
でもね、本作ではほとんど拳と銃で決着つけてるのが・・・めちゃ無念!
少佐がネットにダイブするシーンなんて、2度ほどしか登場しない。
肉弾戦&銃撃戦と並行して、敵の電脳をハッキングするのが醍醐味なのにー。
もっとこう・・・『電脳』を前に押し出して欲しかった。
あと、序盤でバーに潜入したときに少佐がビリビリやられちゃうシーンは要らない。
つか少佐は「やめて!」なんて言わない。
が、楽しめる部分も多々あり
上から目線のダメ出しばっかりして『何様よアンタ!』な筆者ですが。
本作はSF映画として観れば、そこそこ楽しめると思います。
何より、スカーレット・ヨハンソンが美しい。
彼女のテクスチャが、アニメ版GITS(1995年公開・・・だったか?)に登場する草薙素子のイメージに近いかなーと。
肉感的でね。
アニメ版へのオマージュ的なシーンも散りばめられていて、そこは萌えました。
大きく広がる水溜りで、光学迷彩を着た少佐が作業員を追い詰めるシーンとか。(水の波紋が良い感じ)
本作に『モズ』という呼び名で登場するラスボスが、まぁアニメ映画版の『人形使い』なのですが。
これもすごくビジュアル・イメージ合ってて素敵です。
”死んだような目”とか。
キャラ的には(これも少佐のミスリードと繋がるんだけど)「人間に復讐してやる」的な姿勢が俗っぽくて、何か違うかな。
あ。
本作終盤の1番の見せ所、『シンク(多脚戦車)との一騎打ち』はすごく良いですね。
ボディの重厚感とか、あと銃弾の重みとか伝わってきます。
攻殻機動隊だけど全くの別物
コンセプトを近づけようとしている姿勢は素晴らしいと思います。
CGは美しいし、効果音も良いし、荒廃した近未来的ビジュアルもナイス。
しかし。筆者が思うに・・・これはもう『攻殻機動隊』ではなく『近未来ハイテク特殊部隊』のアクション映画として観た方が良いな。
ここまでディスっといて何ですが。
もうひとつだけ、言わせてください。
「フチコマは?!フチコマはどこだ?!」
それでは、アデュー。
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