「出版しませんか?」には気をつけろ
これから事業を始める人、士業でこれから独立する人へ【ひよこ喰わない】noteをお届けします。
オフィスに一本の電話がかかってきます。
「○○出版のものですが御社のホームページを見てお電話差し上げました」
「ぜひ弊社から出版していただきたいのでお話聞いていただけませんか?」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
出版?マジで?
夢の印税生活?
なんて舞い上がると後々、ガッカリすることになります。
まずは落ち着いて話を聞いてみましょう。
私の体験した内容はこうでした。
「○○さんの考えやサービスなどを本にして出版してみませんか?」
「プロモーションや流通まですべて弊社で実施しますので、高い宣伝効果も見込めます」
(おぉ、なるほど、出版かぁ、いいねぇ、夢の印税生活かぁ・・・)
なんて思うはずです。
そして、アポイントメントを取り事務所に出版社の人が来ることに。。。
┃出版商法
今日のテーマは【出版商法】です。
詐欺的なものではないので、しっかり話を聞いて「良い」と思えばやってみるのもいいかもしれません。
プロモーションや全国の書店流通までやってくれるというのはウソではありませんが、これは商業出版ではなく自費出版の営業だということにすぐ気づくでしょう。
┃自費出版のことをブランディング出版という
「ブランディング出版をしませんか?」これが営業の目的です。
ブランディング出版という言葉を聞きなれない方も多いかもしれませんが要は自費出版です。
「プロモーションや書店流通のための営業はやりますよ」
「その代わりお金は負担してくださいね」
というものです。
聞いたことのない出版社であっても400万円程度はかかります。
聞いたことのある出版社の場合、1000万円を超える金額を提示されることもあるようです。
┃ブランディング出版の効果は?
完成した本を見てもそれが商業出版なのか自費出版(ブランディング出版)なのかは、判別つきません。
何冊かは、著者に提供される(費用の中に含まれている)のでそれを自ら配り歩くことになるでしょう。
ですから「出版しました!」と関係者や取引先に配るのはアリかもしれません。
書店流通に関しては、はっきり言ってその出版社が持っている営業力にもよるので聞いたことのない会社では期待薄です。
自分で時間をかけて書いた本を自分で買い取り自分で売り歩く、そんなイメージに近いと思います。
┃まとめ
「出版しませんか?」という言葉に舞い上がるな!
「夢の印税生活は夢のまま」だと思え!
この2つをお伝えして今回は、終わりにしたいと思います。
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