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絆のつなぎ方 〜10月は里親月間
10月は『里親月間』、皆さんはご存知でしたか?
昭和23年10月4日に、里親制度が始まりました。里親制度を推進するために、10月4日を『里親デー』、10月を『里親月間』と称して、毎年厚生労働省による集中的な啓発活動が実施されています。
あらためて里親について厚生労働省のHPから引用すると
●里親制度は、さまざまな事情で自分の家族と暮らせない子どもたちを、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下での養育する制度です。
家庭での生活を通じて、子どもが成長する上で極めて重要な特定の大人との愛着関係の中で養育を行うことにより、子どもを健やかに育てます。
●現在は、約7,100人の児童が里親等(ファミリーホームを含む)に委託されており 、里親等委託率( ※ )は20.5%となっています。
※ 里親等委託率 = (里親+ファミリーホーム) ÷ (児童養護施設+乳児院+里親+ファミリーホーム)
●厚生労働省では、平成28年に成立した改正児童福祉法により、家庭と同様の環境における養育の推進(里親等への委託を優先して検討すること)が明確化されたことを踏まえ、都道府県等とも協力しながら、里親委託の飛躍的な拡大に向けて全国的な運動を展開していきます。
日本は欧米諸国に比べると、社会的養護の必要な子どもたちが、児童養護施設や乳児院等で生活する割合が高いと指摘されてきました。上記の改正児童福祉法により、ようやく里親やファミリーホーム等のより家庭に近い環境で養育する方針が示されました。各都道府県では、フォスタリング機関の設置や里親推進員が配置されるなど、制度の普及促進の体制は整いつつあります。
里親月間のことを色々と調べていて、福岡県のホームページに感銘を覚えたので紹介しますね。
里親制度とは
やさしい社会の絆です。
里親とは……
さまざまな事情により、自分の家庭で生活することができなくなったお子さんを、自らの家庭に迎えて愛情と真心を込めて養育してくださる方のことです。
いっしょにご飯を食べる。
いっしょにテレビをみる。
いっしょにお風呂に入る。
いっしょに動物を飼う。
いっしょに花を育てる。
いっしょに夜空の星を探す。
いっしょに今日の話をする。
いっしょに明日の夢を見る。
そしていっしょに新しい絆をつくりたい。
里親制度へのご理解とご協力をお願いします。
ひとくちに里親と言っても、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親などがあります。福岡県では、数日から2週間程度の乳幼児短期専任里親も募集されていました。また愛知方式ともいわれる、特別養子縁組を前提とした新生児の里親委託も『赤ちゃん縁組』として紹介されています。
啓発活動の効果が表れてきたのか、最近では里親や特別養子縁組を検討している人が増えてきたように思います。実際に私も何人かから相談を受けたことがあります。ただ一方では、なかなか一歩踏み出せずにとまどっている人も多い。一歩踏み出すためには、家族や周囲だけでなく、社会全体としての理解も必要です。
絆のつなぎ方はさまざまです。社会の一員として、まずは知ることから始めて、もっと私たちにできることを探してみませんか?