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【東北の画人たち】展覧会の裏側

展覧会について

展覧会ポスター画像

今月6月15日(水)から杉本監修の展覧会「東北の画人たちⅠ~秋田・山形・福島編~」が開催されています。

展覧会開始に伴って以下の情報を新たに公開いたしました。

  • 出品リスト

  • 用語解説

  • 展覧会図録

詳しくは、以下の展覧会ホームページをご覧ください。

展示作業の見学

展示作業は展覧会開催初日の前日、6月14日(火)に行われました。

展示する作品は全部で40点。杉本一人では作業しきれないため、瑞巌寺宝物館の方々・専門業者の方々にご協力いただきました。

そして偶然にも、杉本が担当する博物館実習は毎週火曜日に行われているので、講義の一環として展示作業を見学させていただきました!

そこで今回はこの見学を踏まえ、展覧会「東北の画人たち」展示上のこだわりをご紹介します。

展示へのこだわり

瑞巌寺宝物館へ!


こだわり①表装の仕立て直し

今回の展覧会のために、いくつかの作品は表装を仕立て直しています。

この場合、表装というのは掛け軸の中身(本紙)以外の部分になります。時間がたてば中の絵と同様、表装も傷んできます。

表装を仕立て直す際、本紙部分を表装から外して水などで汚れを落とします。そうして洗浄して、折れの無い表装を仕立てることによって、本紙部分を仕立て直し以前よりきれいな状態にすることができます。

今回の展示作品の中でも、見違えるほど綺麗になったものもあるとのこと…


こだわり②展示順の修正

事前に作品の寸法、展示ケースの大きさは把握していますが、実際に並べてみると窮屈だったり、余裕がありすぎたり…

臨機応変に、よりおもしろい展示になるよう、展示の順番を工夫します。

一度出した掛け軸を巻き直し、別の場所へ移動させます。


こだわり③展示パネル

今回の展覧会では、秋田・山形・福島の三県に存在していた藩に関係する作品を展示しております。

そこで、どの作品がどの藩と関係しているか分かりやすいように、このような展示パネルを用意し、展示ケース内の区画を整理しています。

福島県・会津藩のパネル

さらに、作品情報や画家解説を記すパネルには、本展覧会のキーワード「地域性」「身分階層」に関する情報が盛り込まれています。

「御用絵師」目賀多雲川信済
「早い筆さばきで一気に描いた即興作品」

作品基本情報パネルには「ここ注目!」作品の見どころが書いてあります。

見学風景

見学する学生
展示方法について杉本から説明がありました。


中性紙で綿をくるんだ「ふとん」
作品を保護するのに使います。
巻子状の作品を展示します。

ありがとうございました

閲覧いただきありがとうございました。
他の記事でも、展覧会「東北の画人たち」についてご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

【参考】

展覧会特設サイト:杉本監修の展覧会「東北の画人たちⅠ~秋田・山形・福島編~」についてはこちらからどうぞ!

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