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「2.43 清陰高校男子バレー部」のオープニングをついみてしまうのは

アニメのオープニング、エンディングはわりかし飛ばしてしまうタイプです。

なのですが、現在放送中のアニメ「2.43 清陰高校男子バレー部」のオープニングはついみてしまう。

なんだか、バレーボールの試合に出ていた時の感覚を思い出すんですよね。

オープニング映像を紹介する方法がないのですが、いろんなサイトで配信されているのでよかったら観てください。

なぜ試合を思い出すのか

実は小学生の頃バレーボールをやっていました。そこそこ強い伝統あるチームでしたが、私がいた時は地区大会止まりだったかな。

当時は背が高い方だったので、誘われ続け、ある時気まぐれで入ったものの、「辞めたい」と思い続けていた不良部員。そもそも運動は好きじゃなかったし、身長も止まるし、「何が何でも勝ちたい」という気持ちを持てないタイプで、あまり勝負事に向いていませんでした。引越しを機に小5で辞めてからは、球技大会以外ではボールに触っていません。

そんな、あまりバレーボールに良い思い出のない私でも、なんとなく試合をしている感覚を思い出してみちゃうんです。「2.43 清陰高校男子バレー部」のオープニングは。

なぜ「試合を思い出す」のか。しばらく考えながら見続けたところ、「体育館の照明」かな、と思い至りました。

体育館の照明と飛んでくるボール

バレーボールはざっくり言うと自陣にボールを落としたら負ける(点を取られる)ゲームです。

だから基本は「ボールが自分のところに飛んできたら上にあげる」。上にあげたら誰かが取って、敵陣に返してくれるから。

小学生レベルだからかもしれませんが、試合中は、自分に飛んでくるボールを見上げることが多かった。セッターをしていたから尚更かもしれません。

そうすると、結構天井の照明が眩しいんです。
大会が行われるような大きな体育館は特に。

もう何十年も前の話なので、今は違って目に優しいのかなぁ。

「2.43 清陰高校男子バレー部」のオープニングをみてみると、サビのところで各ポジションの動きをたたみかけ、その背景に体育館の照明が描かれています。

トス、スパイク、スパイク、スパイク、ブラック、リベロのレシーブ!かっこいいですね!

そして、ピッカピカの照明をバックに飛ぶボール、流れるようなトス、からの衝撃を込めたスパイク。飛び跳ねるボール。

そう、結構キラキラの天井照明が画面に映っているのです。実は冒頭の地味目なシーンでも、背景には照明が描かれています。

「痺れちゃうくらいに怖くてさ」という歌詞も、試合や勝負事の緊張感と高鳴りを思い起こさせます。

歌と、しっかりとした各ポジションの動き、そして眩しい天井が、私の「試合をしている気分」を引き出してるっぽいな、と結論づけました。

クリエイターってすごい

バレーボールの試合っぽい絵を出して、と言われた時、私なら照明のことなんて全然浮かばなさそうです。経験者なのに。

改めて、クリエイターさんってすごいなぁと思いました。書いていると割と当たり前で、なんだか私がアホなんじゃないかと不安になってきましたが。

それ以外にも「2.43 清陰高校男子バレー部」は色々な描写がリアルです

最初に「おっ」と思ったのはオープニングのオーバーハンドパス、というかトスのふわっとした手の動き。
「ああ、これ、そう、この動きだよ!!」と思いました。オーバーハンドパス、初心者はふわっとできなくて、バチンと弾くみたいになってしまうんです。でも練習しているうちに「くにゃん」とやさしく受けて、コントロール出来るようになるんですよね。
それがまさにそのまま描かれていました。

他のポジションの動きもいちいち、そう!これ!!という感じで、動きの緩急が見事です。

ほんとに、こわいくらい見覚えある。

オープニングでリベロが取った後のボールも、ああそうそう、回転がかかってこういう軌道を描くんだよなぁっポーンと飛んでくの、って懐かしくなります。

3話では身長163cmという小柄なスパイカーが登場しますが、その方のスパイクがもうほんとよく飛んで、ズバッと決まって、天才セッターと2人とても楽しそうで、超、超、超かっこいい。

迫力ある描写で、ぐっと惹きつけられました。

ひとつひとつの動きがリアルでかっこよく、ボールの軌道まで丁寧なのと、体育館の照明と。

奇抜だったりセンスが突き抜けていたり踊ったりやたらキャッチーだったり、というわけではなく、音楽に合わせてシーンをはめていく王道なオープニングのつくりではありますが、動きと天井で「試合感」が引き起こされるんだなぁ、私にとって天井照明のイメージって大きかったんだ、と個人的な楽しい気づきでした。

本編もとても面白いので、これからも楽しみです。


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