京アニのデスクトップアクセサリーが超絶ヤバイ
京都アニメーション(京アニ)が発売したデスクトップアクセサリーが超超超超超絶ヤバイ。
コンテンツとしてもさいっこーにかわいくてたまらなくて脳みそとろけますが、事業としてもかなりヤバイ。
というのも、アニメ会社が収益を上げるためにできることをほぼ全てやってる会社の新たな動きだから。
まずはデスクトップアクセサリーの語彙を失うヤバい可愛さからご紹介します。が、コンテンツの内容自体には興味ない方が多いと思いますので軽めにしますね。
■ダウンロード販売のデスクトップアクセサリー
「デスクトップアクセサリー販売します!」と聞いたときは、なんだか懐かしいなという第一印象でした。
自分で音源をアニメから取ったり、アイコン自作したりまではしていませんでしたが、かつてエヴァのデスクトップアクセサリで遊んでた記憶があるからです。
しかし時代は進化している。
動く……!!!
しゃべる………!!!
やばいかわいい。
動画の通りなのですが、キャラクターが画面上をてこてこ歩きます。
衣装も4種類に着せ替え可能。
歩いているところをクリックしたり、ドラッグしたりするとランダムに可愛い台詞をしゃべります。衣装に合わせて台詞も変化。特定の条件を満たすと、キャラクター同士の掛け合いボイスを聞くこともできるらしい。
ちょこまか動かれるのが邪魔なときは、おとなしく着席していてくれます。
やだー、もう、かわいい。発言したいの?つんつんしちゃうぞ。
この状態でもまばたきするのが、生きてる感じがしていい。
ドラッグするときは背中をつままれている風なのも最高。
鉄板のシステムボイスも超絶かわいくて、なにかするたびにしゃべってくれるので、なんかもう私のパソコンかわいい……。なにこれしあわせ。
しかもシステムボイス設定はワンクリックでOK。もちろん細かく設定もできる。
毎正時に時刻を伝えてくれるし、タイマー機能も。正直、1キャラ540円、かつイラストは過去にグッズで使用したものが多いのでさほど期待していなかったのですが、想像以上にかわいく、ボイスが豊富でした。
いったいボイスは全部でどのくらいあるんだろう。もっと宣伝して!って思います。
■やれることを全部やってる京アニの事業展開
改めて京アニについて。
京アニとは、京都アニメーションというアニメ制作会社。美麗な作画と良く動く気持ちよさでファンの間では有名です。
かつては男性向けアニメで人気でしたが、最近は女性向けアニメや「聲の形」劇場版などでファン層を広げてきました。
▼美麗でよく動く作画はこちら
その事業内容はアニメーション制作だけでなく、グッズ企画・製作・販売・卸(ネットショップ、実地店舗)、出版事業も行っています。
京アニの事業内容
・アニメーション製作
・京都アニメーション大賞運営
・グッズ企画・製作・販売・卸(ネット直販、実地店舗)
・出版(KAエスマ文庫ほか)
・スクール運営
特に面白いのが、京都アニメーション大賞→文庫化→アニメ化→グッズ作成・販売の流れ。
エンタメ系出版社やレーベルがコンテストでクリエイターの発掘を行うように、「大賞はアニメ化」というコンセプトで小説を募集しています。
この京アニ大賞は今年で10回目。本当に受賞作をアニメ化しているので、どんどん知名度が上がっているように感じます。(「中二病でも恋がしたい!」「ハイ☆スピード!」「境界の彼方」「無彩限のファントム・ワールド」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など)
肝は、原作を自分達で抱えたオリジナルアニメをつくること。
アニメ会社の仕組みには詳しくないのですが、おそらく権利を自分達で持つことで作品を展開しやすく、また収益も上げやすくなっているのでしょう。
■新たな取り組みとしてのダウンロード販売
既に、グッズ作成や出版事業で企画力やデザイン力をぐんぐん伸ばしている京アニ。
非常に、コンテンツの横展開と、ファンを喜ばすのが上手だなと感じています。
そもそも、アニメにお金を落とす層は限られています。いかにお金を落としてもらい、リピーターになってもらい、長くファンでいてもらうか。
これまでは、業界としてDVDの売上げが主な収入源でした。でも、ファンからすると正直録画データが手元にあるし、アニメのDVDって高いんですよね。2話入って7000円くらいします。
それでも好きな人は買っていたわけですが、かなりファンの熱意に依存した商売です。
それに対し、自社でグッズ開発、販売、出版事業を行うメリットはこんなところ。
【ファンのメリット】
・お金の落としどころが沢山ある(DVDだけじゃない)
・愛で方を増やしてくれる
・アニメがない時期も楽しめる
【京アニのメリット】
・何が売れるかの情報が集まる
・企画力が磨かれる
・収益源の分散
本当に好きになるとさほどお金の落としどころがなくて困る場合もあります。
京アニ作品だと、グッズや設定集、制作ノート的な本など、様々な商品展開をしてくれるのでお金の落としどころが沢山あります。
また、グッズなら単価が低いので、学生でも手が出せますし、グッズ厨と呼ばれるグッズを集めるのが好きな人々のような楽しみ方もできます。
アニメが無い時期もグッズや本がでることで、ファンとしての情熱を保つこともできます。
以前書いた「キャラクターの手書き文字」も、こういった企画力や商品展開ができるからこそかもしれませんね。
う~ん、本当にありがとう京アニ。ここ数年京アニ作品にハマリ続けているのですが、正直ハマリ甲斐があって最高に楽しいです。
しかも、お金を落とせば落とすほど新シリーズや新企画に繋がっている実感があるので、ファンとしてこれほど幸せなことはありません。
■クリエイターのコンテンツ化
さらに、出版事業やツイッターアカウントでは制作背景を公開したり、スタッフの声をとりあげるなど、製作陣のコンテンツ化にも成功しています。
▼特にこれがヤバイと思いました
また、2013年から、京都で自社イベントも開催。所属スタッフによるトークショーやサイン会、キャストによるステージイベントの他、原画や美術設定といった作品展示、グッズ販売も行っています。
「Free! series CREATION NOTEBOOK」では、様々なスタッフの声が掲載され、スタッフロールを見るのが楽しくなりました。
アニメやイラストだけでなく、スタッフや技術のコンテンツ化にも会社として取り組んでいるところもユニークです。
ど真ん中のアニメ製作だけでなく、周辺事業を上手に展開し、ファンを喜ばせてくれている京アニ。
そんな京アニがとうとうダウンロードサービスを始めたのです。
思ったよりその内容も良かったたので、今後どんなコンテンツを増やしていくのか、本当に楽しみです。
<参考>
京アニショップ(ネットショップ)
京アニショップ!ダウンロード販売専用サイト
店舗(京都府宇治市)
京都アニメーション大賞
個人的に好きな企画「バースデーシリーズ」
・劇場版 Free!-Timeless Medley- Precious Birthday
・響け!ユーフォニアム Birthday Concert
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