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いつも青とともにある街
鳥取県、岩美町。
そこのイメージはいつだってブルー。
空と、海と。
一面の青。
綺麗で鮮やかなのに、やさしい。
初めて来たのに、ずっと昔から知っているような気がする。
羽田空港から飛行機で2時間半。
初めて降りたつ山陰地方。
「あんなとこ、何もないよ」
元中国地方担当の営業マンが言う。
そんなことはない。
ここは私の好きな人が生まれ育った街。
それだけで、価値がある。
ほっとするたたずまいの駅舎、ほとんど人通りがないのに、さみしくない道行き。
ぽかんと晴れて、やわらかい空気が旅の緊張をやわらげてくれる。
この旅が、青空に恵まれてよかった。
空に向かうような登り道。
登り切ってもなお、青。
海って、こんなに濃い色だったかな。
子どもたちの声が響く、素敵な色彩の公園。
ここからも、フェンス越しに海が見える。
この街は、常に青とともにある。
「何もない」、と言ったな。
私はこれから、ここにしかないモサエビをいただくのだ。
初めてのエビは、うまかった。
またこの青のもとに来たい。
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