マンション担当者が「恐れる」もの(ビル新聞連載コラム 第26話)
恐れるもの、それは・・・
マンションのフロント(担当者)が「恐れるもの」、それは枚挙にいとまがない。火事、自然災害、漏水、管理費等の長期滞納、管理組合財政の枯渇、独裁理事長等々。
これら「恐れるもの」が煮詰まっているのが、築40年を超えたマンションだ。数度の大規模修繕工事を経て管理組合財政は枯渇していてもおかしくない。配管が適切に管理されていなければ漏水は頻発しているだろう。入居者も高齢化している可能性が高く、高額な管理費を支払う余力が無くなっているかもしれないし、住居管理に対する体力・気力も失っているかもしれない。そうなれば、自然災害などに対する備えは全く期待できない。
火災も例外ではない。ある時、先輩が担当する築40年ほどのマンションで火災が発生した・・・