怪優
私の好きなデニーロというハッシュタグがnoteのお題としてあがっている。
なんと素敵なタグだろう。
デニーロと言えば「ミッドナイトラン」。
という意見はきっと多くの方々がお持ちだろう。
かつて開局したばかりのWOWOWでなぜか映画紹介コーナーを数本任せられ、アメリカンポリスのコスプレをさせられて台本もなしに3分間同作の魅力を語るという力技をやったことがある。
それでも語れるだけの魅力がたっぷり詰まった作品だった。
愛すべき登場人物たちによる素敵なドラマはその結末と相俟って今も脳裏に残っている。
未見の方はぜひ見て欲しい。
で。
自分もある作品を見るまではベスト・オブ・デニーロは『ミッドナイトラン』だった。
デニーロはどんな時もデニーロという愛すべき俳優が演ずる延長線上にキャラクターを作り上げていく人だと思っていた。
TAXIドライバーだって、アンタッチャブルだって、ちょっと怖いハイドアンドシークだって「うわ、そんなことまでするの?さすがデニーロ」という安定感が彼の魅力だ。
でも観てしまったのだ。その役柄にしか見えないデニーロを。
その作品とは『アメリカン・ハッスル』
彼はそこでテレジオというマフィアを演じている……のか?
劇中の彼はそういうマフィアにしか見えない。とにかく怖い。
存在感というよりは恐怖と嫌悪さえ引き起こす。
全ての彼の作品を見ている訳ではないので、他にもあるかもしれないけれど、自分の中では異質という点でも忘れられない作品なのです。
全く重要ではないカメオ出演なのだけれども、これはデニーロ好きには本当に見て欲しい一本です。
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