正体
(今回は現実の事件を踏まえての妄想です)
自民党衆院議員、秋元司氏が贈賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。
統合型リゾート施設(IR)の日本参入を目指していた中国企業側から現金300万円を受け取ったとして。
皆さんは違和感を感じないだろうか?
例えば建設業者から現金を受け取っていた甘利明氏は逮捕されなかったのに、なんでこの人は逮捕されたのとか。
なんでモリカケは問題にならなかったのとか。
カルロス・ゴーン氏はなんで逮捕されたの?とか。
その全ては東京地検特捜部は正義の味方であるという刷り込まれた思い込みがあるからだ。
子供の頃にロッキード事件があった。
「今太閤」と呼ばれ、人懐こい笑顔と義理人情に篤い親分肌で人気のあった田中角栄元首相が逮捕されたのはかなりの衝撃だった。
そしてこれが最初の違和感だった。
「この人、そんなに悪いことしているのか」
毎日、テレビも雑誌も新聞もロッキード一色になった。
マスコミは面白おかしく騒ぎ立て、「これが堕ちた元総理大臣が暮らす拘置所だ」などと小菅の東京拘置所を特集するなんていう悪ノリ企画があったのも記憶している。
かなりお恥ずかしい話だが、最近まで東京地検特捜部の前身を知らなかった。
知るきっかけとなったのは2016年に発売された石原慎太郎元都知事の著作「天才」だ。田中角栄という人物の人生を1人語りで振り返る傑作だ。
ロッキード事件を冤罪とし、特捜部は米国の手先だと断じていた。中国と仲の良かった田中角栄に対しての意趣返しだったというのだ。
……そうなの?
Wikipediaを見てみた。
東京地検特別捜査部……隠退蔵物資事件を契機にGHQ主導で設立された「隠匿退蔵物資事件捜査部」が前身。
知らなかった。ただ疑問は残る。いくら前身がそれだったとしても今でも米国の手先なんだろうか?
それじゃ日本の主権は?
その回答の一つが今回の秋元司議員逮捕かもしれない。
ロッキードと同じく、中国が日本の政治家を取り込もうとした。米国のシマに入ってくるなんてとんでもない。だから逮捕。
日本が米国の植民地なのだとして考えればとてもシンプルだ。
フランスの国策として米国占領下のニッサンを買収し、進出しようとした。だからゴーン氏逮捕とか。
ハワイに停泊している戦艦ミズーリのガイドツアーに行かれた方はどれくらいいるかはわからないけれど、艦内の案内スポットの一つに掲揚された米国旗がある。
これは1853年浦賀沖にやってきたペリー提督の黒船に掲げられていたものだ。そこでこう説明される。
「92年かけてようやく日本を占領できたことの記念に掲揚されています」と。なんとも悶々とする説明だが事実に他ならない。
1945年以来、未だにこの国は占領下にある。ならば51番目の州にしてもらった方がよっぽど楽なのになんて自分自身は思ったりもする。
子供の頃に習っていた漢字は当用漢字と言って、将来的には全て英語に統一するから当面の間、使用する漢字の略だった。でも日本人は英語がどこまでも話せない。そしていつしか常用漢字という名称に変わった。
言葉さえ話せないのだから、米国になることは無理だったのかもしれない。
日本のIR法はトランプ大統領の強力な支持者である米国サンズグループ・アデルソン氏の鶴の一声で始まったものだと思う。立案、企画プロデュースまでして途中で同業他者が入ってきたら、そりゃ怒るだろうな。
東京地検特捜部がもし未だに米国の傀儡組織であるならば、同業他者排除が完了するまで、この動きは続くのだろう。まだまだ逮捕者が出るのかもしれない。
そこにあるのは正義ではない。
ただの利権争いのみである。