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ブラスバンドコンサートのマイキング

 お世話になっております。
 皆様ブラスバンドのコンサートでホールの吊りマイク録音を使用していると思います。イギリスやヨーロッパの録音と聞き比べて立体感や解像度に違いがあるなと思ったことはありませんか?私はあります。もちろんホールの響きまで一体的に録るというのがオーケストラや吹奏楽では多く、イギリスを始めとしたブラスバンドのコンサートやコンテストの録音は音源までの距離が近く、直接音の割合を多く取り入れています。
 少々昔に某欧州のトップバンドのコンサート録音を聴きました。それは教会でのコンサートでマイクはステレオマイク2本のみ。それでも素晴らしい立体感のある音で、解像度も高かったです。録音初心者だったころの私は舞台上やらマイクを何本も立てて欧州のような立体的な録音を目指したものの、たった2本のマイクに負けました。やはり、メインのステレオマイクの位置が最重要です。(ちゃんとレコーディングを学んだ人なら当然のことだと思いますが)
 ではどのように設置すると好ましいのでしょうか?

 ブラスバンドでは上向きベルの楽器が半分を占めており、前向きベルの楽器とのバランスが重要になります。これがオケや吹奏楽とのマイキングの違いに現れます。特に日本のブラスバンドがコンサートをすることの多いホールでは奥に行くほど低くなる天井を備えた反響版付きだと思います。そうするとマイクの位置を吹奏楽やオケのようにやや高めにセッティングするとユーフォやホーンベースなどの音をよく広い、トロンボーンやコルネットを拾いにくくなります。逆に低くすると上向きベルが入りにくくなり、コルネットやトロンボーンの音ばかりになってしまいます。
 英国のエンジニアや音響を学んだ学生たちが最も多くいうマイクの位置はバンド前面より2.5mほど客席側で、高さは3m前後が適しているようです。ただし、反響版のある日本のホールで必ずしも適しているとは限らないので、実際に試聴してマイクの高さを調整する必要があると思います。
また、マイクの本数に余裕があれば、コルネットとトロンボーンに向けて低くマイクを設置すれば、あらゆる振り付けや補強に使用することができます。
 ステレオマイクの設置にはABだのXYだのORTFなどありますが、それは好みでいいと思います。
 大事なことは後方2.5m前後 高さ3m前後 ぜひ試聴してみてください。
もやもやした録音ではなくなるはずです。
 そして、ホール最後方で撮ったビデオカメラの悪い音質をアップロードするのを

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