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調布に原爆の映画なのだ。

昭和の歌

東京都調布市。この町に暮らす6人の少年、イシハラ、ノブエ、ヤノ、スギヤマ、カトウ、スギオカ。普段はバラバラに生活している彼らは、儀式と称して定期的にカラオケ・パーティを行うことで繋がっていた。彼らがそこで歌うのは昭和の歌謡曲のみ。
監督は篠原哲雄「明治大学法学部卒業。在学中から自主映画を制作。根岸吉太郎、森田芳光、橋口亮輔らの作品で助監督を務める傍ら、自身の制作活動を続け、1989年の「RUNNING HIGH」でPFFアワード特別賞を受賞」
とある若者が通りすがりのオバサンを刺殺したことから、彼らが属する若者集団とオバサン集団の間で報復殺人合戦が展開、ついには自衛隊から武器を調達するなどエスカレートしていく。村上龍が94年に「週刊プレイボーイ」で連載した同名小説。

昭和の曲10曲
村上龍VS松田龍平

 原付バイクに乗ってきた女は、モップに取り付けた包丁をスギオカの喉に突き刺した。夜な夜な集まりカラオケ大会に興じる若者たちと、名前が一緒というだけで親交を深めるおばさんグループ『ミドリ会』の抗争はこの件で激化する。何のために彼らは歌うのか?殺し合うのか?現代の孤独と憂鬱を軽々と吹き飛ばす壮絶な戦いの物語。

緑会のおばさんたち

調布は撮影所の最寄駅だ。日活、
大映、石原プロのある町、また妖怪の街としても知られている。調布南口集合でロケに出発したことが懐かしい。松田龍平の若かりし初々しいしさが、うれしい。
生活に潜む、超えてはいけない線を、超えたSFライフな作品となっている。調布は青春を過ごした楽しい街だ。イシハラが核を落とす。のはプーチンが、核を使用するという暗示かもしれない。
原爆投下の人類史上の犯罪を、国際法違反とか、言う前にやっていいことと、いけないことの区別くらい誰にでもわかるだろうに人類は過ちを犯す。ちゃんと、やってはいけないこととして、罰しなければ、過ちは繰り返してしまうかもしれない。私には何故原爆があるのかについては、大隕石爆破という人類防衛の役割があると思つている。国を人々を脅す道具に使ってはいけない。自国を守るという言い訳のもとに。イシハラのような男が現れてはいけないのです

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