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水曜日)「愛を乞う」

人の一生は愛を探す旅
泣きながら生まれて、泣いて死んでいく。人の一生は、幸福と不幸が縄の様に絡み合って、坂道を登っては下るの繰り返し。誰かを好きになつて誰かを嫌いになる。なぜこの世界に人間として生まれたのか。答えの無い問に間違い探しを始める。10ある間違い探しのうち9まで見つかったが、あと一つが見つけられずに、無かったことにしてしまう。罪を犯す前に戻れる人は幸いである。その人には勇気が与えられるだろう。罪を犯した人も、救われる癒やされることがある事を知ろう。苦しみの時人生は長い。喜びの時。人生は一瞬だ。愛を知って、人生を終わる事を望む。愛は望まないと手に入らない。手をかざして守らないと消えてしまうロウソクの灯火のようだ。手のひらのやわらかな暖かさ、近づけすぎると火傷をし、とうすぎると消えてしまう。暗闇の中で見つけるひとずじの光の出口。一本の糸。海に浮かぶ藁である。植物は花を咲かせたり、実をなしたりするが、人はどうであろう。人にとっての花は何であろうか。実はつけるとすればそれは何なのか。歳をとり身体は老いぼれて、しおれて死んでゆく。痛みに意味はあるのか。死は終わりであるとともに、スタートでもある。そう思える人は愛を知っている。愛を乞う人は、吹雪の中にあっても凍えない。砂漠の中にあっても乾かない水の中にあってもおぼれない。愛とはそのようなものである。



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