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忌野清志郎映画出演「お墓と離婚」

香川まさひとによるオリジナル脚本を、劇作家で演出家の岩松了が監督し映画化。結婚十年目を迎え、妻との間に溝ができてしまった中年サラリーマンの姿を描く。墓のセールスマンをしている石野義則は、駆け落ち同然で結婚した妻の厚子と二人暮らし。
岩松了監督と3大スター夢の競演で贈る 爆笑夫婦コメディ!プロデューサー 金沢正大 岩松了監督作品 小林薫 田中好子 忌野清志郎 あなたは夫婦で一緒に お墓に入るつもりですか?
 vお墓を一緒につくるということは、死ぬまで夫球でいま いうなんです 、お墓のセールスマンで ある大とその後、二人にわってくる様々な年代の男と女の 人体を、<○)(x)というニ つの視点から描いていく真面目なコメディで離婚件数が激増し、高齢化社会に突入する ・現代日本を生きる私たちに必見です。
お墓と離婚 <日本ビクター>
登 場 物人
石野義則(10)   小林薫
石野厚子(35)   田中好子
修善寺秋幸(40) 忌野清志郎
蓮見重雄(28)鈴木伸幸
横山百合子(23)前川麻子
神 崎千惠子(60)左幸子

シンプルすぎるタイトル

シーン1
義則の家・ベランダ(夜)
クーラーの外機の上に、三つのサボテンの鉢が等間隔に大中小の順で並んでいる。カーテンの隙間から光が覗く。
同・ダイニングキッチン(夜)
石野義則(40)と、妻厚子(35)がテーブルを挟んで向かい合っている。
義則の前には、食事が済んだ後らしく皿などが並んでいる。
義則「(静かに)おどかすなよ」
厚子「ごめんなさい」
義則「いや、謝ることはないけど」
時計の針は二時を指している。
義則「怒鳴ったのは俺のほうだし――」
厚子「それはいいの」
義則「でもな、いきなり好きな人が出来たって言われたらさ――」
厚子「、、、」
義則「相手に伝えてないっていうのは、言葉にしてないっていうことだけでなくて、それとなくも伝わってないってことだろ」
厚子「、、、」
義則「それは伝わってるの?」
厚子「話しをしたこともないのよ」
義則「あ、そう」
厚子「、、、」
義則「いいんだ。もう納得したんだから」
厚子「そういうつもりで言ったんじゃないのよ、私はただ――」
義則「わかってるって」
厚子「あなたが好きだから――」
義則「、、、」
厚子「、、、」
シーン6        タイトル『お墓と離婚」
シーン7       <公園墓地>
広い敷地に整然と区画分けがされている。新しく建った墓もいくつか見られる。通路をやってきた義則。後に続く神崎千恵子 (60) そして夫、晶(6)。
千恵子「(歩きながら)縁起が悪いとかそういうのはないんでしょ」
義則「(歩きながら)かえって長生きが出来るって言いますね」
千恵子 「長生きは、まあどうでもいいんだけどね」
義則「うちの実績で六割の方が生前にてられていらっしゃいます。亡くなってからよりは、お金の面でも相続の面でも、何かと都合がいいんじゃないでしょうか。これもそうですね」
義則、立ち止まり指差した墓、石に刻まれた戒名が赤い字で書かれている。
千恵子「ああ、赤い字」
忌野清志郎出演場面 <シーン38>
公園墓地・休憩所
義則、座っている。
脇に豪華な花束がある。墓に供えるようなものでなく例えば真 っ赤な薔薇の花。少し離れた場所で電話をしている修善寺。(忌野清志郎)
修善寺「(電話の相手に)だからさ――そうじゃなくてさ、例えば二人が雪山 で遭難したとするだろ――違うよ、お前じゃないよ、リリーさんとだ よ――違うって、たとえ話だって――え? そりゃそうだよ、まだた とえてないもの―――いいから、電話に出せって(義則を見る。見てい た義則、目を逸らす。義則に聞こえるように怒鳴って)分かったよ!!こっちからお前なんか捨ててやる! バカヤロー!」
受話器をガチャンと置き、ニコニコと戻ってくる修善寺。
義則「お茶、入れかえましょう
修善寺「(機嫌良く)また、女、ゴミのように捨てちゃったよ」
義則「(紙コップの茶を捨て、自動給茶器から茶を入れながら)二十三区内で富士山が見える墓所っていうのはどうですかね」
修善寺「ないだろ」
義則「一応調べてみますけど、ないと思うな」
義則、お茶を渡す。受け取る修善寺。
修善寺「このお茶、どこの?」
義則「どこって?」
修善寺「銘柄」
義則「さあ?」
修善寺、給茶器のもとへ行き、後部を調べる。
義則「どうかしました?」
修善寺「こういうのを一生作ってる人もいるんだね」
義則「、、、」
忌野清志郎さんが、映画に出るということだけでも、話題になった映画です。この昨日はDVDがない。VHSの20年磁気消滅問題もあつて、DVD化されていない。作品の補完問題だを提示したい。「劣化した著作物を保存したい」といった、保存目的・私的利用目的のダビングも、無断である場合、現状は法律で禁止されています。
販売・レンタルされているDVDやCD、テレビ番組、録画したVHSテープやDVDなどでも、著作物に該当する場合、無断でダビングすることはできません。ただし、高温多湿の日本の気候におけるビデオテープ・DVDなどの寿命はとても短いため、将来的に法律が改訂される可能性はあるのか。すでに手遅れか。大事な作品たちがただ、タダ消えて行くのは、悲しいです

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