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キルビルと修羅雪姫

釈由美子サイン入り

原作漫画 修羅雪姫は仕込みドスの復讐映画であった。

上村&小池コンビ

『週刊プレイボーイ』に1972年2月から1973年3月にかけて連載された。全51回の劇画作品である。本格的長編作品である。のち映画(梶芽衣子主演版)の公開に合わせ、『修羅雪姫(復活章)』が同誌に1973年11月から1974年6月にかけて連載された。全30回だ。映画化は東宝から梶芽衣子監督藤田敏八で1973年にされている。

主演 梶芽衣子
雪の演出 黄色 赤 白

梶の修羅雪姫物語
明治時代の日本。家族を殺され、悲惨な目にあった鹿島小夜は復讐相手の一人をどうにかしとめるが、獄中に入る。小夜は獄中で身篭り、産まれた女の子に雪と名づけ死ぬ。雪は剣豪でもあった道海和尚の元で厳しい修行を身に着け、自分を産んでくれた母に代わって復讐の旅を続ける。梶が母親の恨みをニヒルにはらす武器は、蛇の目傘の柄に仕込んだ刀だ。
タランティーノは、梶の大ファンだったらしい。この映画には、日本人スタッフやキャストも参加しており、栗山千明さんの役名は「ゴーゴー・夕張」です。黄色いつなぎを着たユマ・サーマンさんの活躍の復讐劇ですね。

監督・脚本をタランティーノが務め、ユマ・サーマンが、自分と生まれてくる子供を殺そうとした暗殺者チームとそのリーダーであるビルに復讐を誓う花嫁を演じている妊娠を機に殺し屋稼業から足を洗ったザ・ブライドは結婚式のリハーサルの最中、属していた組織のボスであるビルとその配下である4人の殺し屋から襲撃を受ける。婚約者である夫と参列者たちが殺され、妊娠していた彼女も凄惨なリンチにより、4年間の昏睡状態に陥るほどの重傷を負わされ、胎内の子を奪われる。昏睡から目覚めたザ・ブライドは、ビルと4人の殺し屋への復讐に向けて動き始める。
なんとキルビルは修羅雪姫そのもので制作されていた。
完全に別物か、タイトルが同じなのか主演 釈由美子の修羅雪姫である。

暗殺集団のキラリと光る刀

2001年5\16総合スケジュール
5/25から31日分

総合スケジュール

ロケ地図5/30(水)S'31、33

最後の戦いの現場

5/30日々ロケスケジュール

一日だけのスケジュール表
衣装合わせのポラロイド写真

物語
明治時代初期の日本から「鎖国政策が続くその国」になっており、ここでは主人公の雪は家族を惨殺した政府に復讐するために育てられた者ではなく、反政府組織を鎮圧するために育てられた暗殺集団の一員になっており、原作から名前を借りただけの、ほとんど別の作品である。しかし、暗殺集団の首領が雪の母親を殺した張本人であり、それを知った雪は母親の復讐のために政府に反旗を翻すという前作にも共通する「反抗」「復讐」という要素が取り入れられている。撮影は難攻極め、ついには敵側をナイター姫がわをデイシーンという何とも、不可思議な撮影だった。
修羅雪姫も、ドスで、切り裂いているのは、悪縁なのか、白い雪に赤い血が、飛び散る。何故か恨み節が、バック音楽に流れて、高倉健さんの殴り込みのシーンと重なったりするのはどういうことだろうか。復讐とは、映画の主題として多くありすぎる。爽快感だと思うが、何も解決する事はない。実際には、達成感すらない。映画は面白ければ、いいのかもしれないが、「はて?」と言いたくなる。

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