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波光きらめく果て正直は罪ですか

公開日:1986年7月12日
正直って、罪なことでしょうか
壱岐の島を舞台に、 を描いた作品。 心の赴くままに生きる奔放な女性と、その周囲の人々との関わりを描く。

1986年7月12日公開



監督 藤田 敏八
制作 奥山 和由
   岡田  裕
プロデューサー
   天野義幸
原作 高橋のぶ子(文藝春秋刊)
脚本 田村 孟
音楽 佐藤 隆
撮影  鈴木達夫
照明   水野研一
録音   神保小四郎
美術   木村威夫
編集   井上 治
助監督  平山秀幸
制作主任 小宮慎司
キャスト
松坂慶子 大竹しのぶ 渡瀬恒彦三國連太郎 加藤治子 峰岸徹 奥田瑛二
主演には羽季子に松坂慶子。
羽季子に夫を奪われる浩子に大竹しのぶ。「事件」「蒲田行進曲」と大女優への道を確実に 歩みつづける松坂慶子。女の映画への本格的主演だけにこの作品に賭ける彼女の情熱は並々ならぬものがあり、今までに ない凄みと哀しさをスクリーンにほとば らせている。そして天才女優として、一児 の母としていまや存在そのものが日本の 女優を代表するひととなりつつある大竹 しのぶ。夫に裏切られながらも、夫を奪った羽季子を憎みつつ不思議な愛の波に つつまれ悩む演技は、松坂慶子同様、各 映画賞を総ざらいするであろう凄さである。他に、松坂の情事の相手に最近、男の 色気を増々発光させている渡瀬恒彦。圧 倒的な演技力でこの映画のスケール感を ささえている三國連太郎、大滝秀治、加 藤治子のベテラン演技陣。他に峰岸徹、 奥田瑛二、野村昭子の面々が脇をかためている。
そしてこの映画の大きな魅力の一つとして音楽がある。「桃色吐息」「カルメン」「十二番街のキャロル」と次々に大 ヒット曲をとばし、男性の『ユーミン」 と言われ、広い年令層に衝撃的人気を得 ている佐藤隆が主題歌、そして音楽監督 を担当。また、フリージャズ・トランペ ッターとして人気の高いレスター・ボーイ が特別参加をしていることも大きな話題 となるであろう。世はまさに女の時代。女の時代に女の 過剰さを強烈にアピールする映画。それ が「波光きらめく果て」だ。壱岐島はスピリチュアルな何かが、女性にとっては波光の中に影響を与えているのだろう

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