11月FOMCのポイント解説(声明文、議長会見ほか)
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大統領選の熱が冷めやらぬなか、日本時間11月8日(金)午前4時に連邦公開市場委員会(FOMC)が終了しました。通常、FOMCは米現地時間火曜から水曜にかけて行われ、日本時間の木曜未明に終了するのですが、今回は大統領選が直前の火曜に行われたことから、1日の時間的な余裕を持たせ、日本時間金曜未明に終了するというスケジュールになりました。
FF金利(政策金利)誘導目標は、市場予想どおりに0.25ポイントの利下げを決定し、従来の「4.75%〜5.00%」から「4.50%〜4.75%」に変更。その他の金融政策に大きな変更はありませんでした。もともと注目されていたのはパウエル議長の会見でしたので、0.25ポイント利下げ自体に意外性はありませんね。
以下では、FOMCのポイントを解説していきます。
なお、「FOMCって何だっけ?」という方は先に以下の画像をご覧ください。前回9月会合からクリーブランド連銀の新総裁であるベス・ハマック氏が加わりました。ゴールドマン・サックス・グループ出身で米財務省借入諮問委委員会委員長を務めたこともある金融の専門家です。
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