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【決算】TSMC売上・利益ともに過去最高 設備投資見通しも予想を上回る

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半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は16日、24年10-12月期の決算を発表しました。売上高は8684億台湾ドル(約4.1兆円)、純利益は3744億台湾ドル(約1.7兆円)、一株利益EPSは14.45台湾ドルと2四半期連続で過去最高を更新し、世界シェアの大部分を占めていると見られる人工知能(AI)向け先端半導体生産市場での強さを改めて示す内容です。

売上高の市場予想は8553億台湾ドル、EPSの市場予想は14.28台湾ドルでしたから、いずれも市場予想を上回る着地となり好調さが伺えます。

業績見通し良好、AI向けが成長を牽引

TSMCが発表した25年1-3月期見通しでは、売上高が8331億台湾ドル(市場予想8003億台湾ドル)と季節要因を含めて前期比(24年10-12月期比)では減収になるものの、前年同期比では40.6%増収を見込んでいます。

これまで2四半期連続で増収ペースが減速していましたが、ここへ来て22年10-12月期以来の高い増収率が期待されており、まだまだ勢いは衰えない様子です。これには過去に報道されていた3nmプロセスや5nmプロセス、高性能パッケージング技術「CoWoS」の値上げ効果が含まれていると推測されます。

次に、以下のグラフに示した売上構成比率推移を見てみましょう。

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