【中銀】日銀会合、利上げ見送りの理由と次回利上げ時期は?(ポイント解説)
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2024年12月18日から19日にかけて行われた今年最後の日銀金融政策決定会合。事前のリーク報道を通じて金融マーケットは利上げ見送りを相当程度織り込んでおり、実際にそのとおりの結果になったことから市場には大きな混乱は見られませんでした。為替相場は教科書どおりに円安進行。ドル円は日銀会合前に行われたFOMC前後で1ドル154.3円から155.4円へ、そして日銀会合と総裁会見前後で155.4円から156.8円まで変化し、1日で2円以上の円安となりました。
補足)FOMCの解説はこちらの記事をご覧ください。
この記事では、日銀会合および植田総裁会見を中心にポイントを解説していきます。来年1月会合以降の先行きについても端的にまとめます。
■ 植田総裁会見の要旨
日銀会合の結果は利上げ見送り(政策金利の現状維持)でした。採決は賛成8、反対1。反対したのは田村審議委員で0.5%への利上げを提案しました。田村委員は三井住友銀行出身ですから、銀行界代表として利上げの提案をするのはさほど不思議ではありませんが、少々意外に感じた人もいるかもしれませんね。
反対票はあれど利上げ見送りは市場予想どおりだったことから、市場の関心は早々に植田総裁会見に移りました。その会見の要旨をチャット形式でまとめましたので、まずはこちらからご覧ください👇
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