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揺れ動く心は自然なこと〜発達障がいのある大学生支援〜
先日、働くチカラPROJECTの実践報告会がありました。
多くの方にご参加いただき、改めて感謝申し上げます。
当日は、学生、大学職員、企業、家族がそれぞれの立場でプレゼン。
どれもとてもいい内容で、毎年開催する意味はある!と、改めて感じた1日でもありました。
さて、発達障がいのある大学生支援。
ここ最近は、マスメディア等でも取り上げられることが多く、ある意味で注目度も高いのかもしれません。
ご本人、家族、大学の教職員にとっても注目というか関心は高く、立場が違えば見える景色も違うと思いますが、それぞれが悩ましさを感じ、進むべき道を試行錯誤しているようにも思います。
先日の実践報告会では、登壇者から「揺れ動く」がキーワードとして何度か発言されていました。
学生さんは、診断をとるかどうか(通院するかどうか)、障がい者手帳を取るかどうか、障がいをオープンorクローズのどちらで就活するか、一般雇用or障がい者雇用はどうするか…
学生さんの揺れ動きは、これ以外にもたくさんあるようです。
一方で、家族や大学の教職員、もしくは私たちのような就労支援者は、学生さんの「揺れ動く」気持ちや行動にどう接するか、寄り添うか…
答えを見つけるのはなかなか難しく、悩ましいテーマでもあると思います。
僕個人的に思ってることは、
大学に行く目的って、学生さん一人ひとりきっと違ってるんだと思います。
学歴のため、好きな勉強のため、専門的な勉(研究)、新卒で働きたいため、モラトリアム、ただなんとなく…などなど。
もしかすると、大学に行くことも迷いつつ入学して、学生生活の中でも色々と悩んで揺れ動いてを繰り返していることも多いのかもしれません。
ただ、そんな学生さん本人を取り巻く周囲は、結論と進路を明確にしたくなります。
そのほうが周囲もサポートしやすいですし、僕も気持ちとしては分からなくもないです。
でも、本人は「分からない」「決められない」
「イメージできない」など、決断したくても決断できないことがたくさんあります。
そこには、自信がない、メンタル的なしんどさ、自己肯定感の低さ、障がいの特性上の苦手さ、相談する人がいないなど、背景要因は色々かと思いますが…
学生さんの「揺れ動く」気持ちや行動。
これって、僕は大学生らしい自然な姿だって思いますし、人生の大事な岐路だから迷って当然で、トコトン迷えばいいように思います。
でも、一人で揺れ動くのは大変。
相談にのったり、一緒に悩んだり考えたり、話聞いたりアドバイスしたり、働くチカラPROJECTに参加したり、成功体験を積んだり…。
これからも学生さんと一緒になって揺れ動き、僕らが貢献できることをこれからも考え続け、実践したいと思います。
卒業するまでに答えが見つからない…
そんなんもきっとアリなんだと思います。
時間かかってもええやん!って思います。