導かれし者たち
心臓血管外科診療は心臓外科医がひとりで頑張ったところでどうにもなりません。来年度より「医師の意働き方改革」も控えており、タスクシェアないしタスクシフトの必要性、重要性は論を俟たないでしょう。
いずれにせよ、心臓血管外科診療における要となるのはチーム医療です。当院における心臓血管外科チームとは「心臓血管外科診療に少しでも関与するスタッフすべて」だと考えます。
こうした中、この10月より心臓血管外科チームとしてふたりの診療看護師(NP)が仲間に加わってくれました。
診療看護師(NP)とは
NP は日本NP協議会が認定する資格です。臨床経験5年以上に加えて、看護大学院卒、筆記試験合格といった比較的狭き門で、現在日本に800人程度しかいません。なお、特定医療行為を認められた特定看護師とは異なる概念になります。
海外では医師に代わって、診察や診断、麻酔導入など幅広く活躍していますが、本邦では法整備が停滞しており、いまひとつ普及が進んでおりません。
NPの最大の特徴は一般の看護師と異なり、「部署にしばられない」横断的な働き方にあります。実際には、病院ごとにその施設の手薄なところを埋める形での勤務になることが多いようです。すなわち、医局診療科に配属されるNP、複数の病棟を掛け持ちするNP、あるいは術中麻酔管理を専任するNPといったように様々です。
ふれあいグループとしては初のNP採用であり、しばらくは手探りとなるでしょう。心臓血管外科チームとしての業務に留まらず幅広い活躍が期待されています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?