ジョナス・メカス 『リトアニアへの旅の追憶』 感想
・音
今の時代では再現できない音質だった。
柔らかくこもるような音で、はじめは何の音なのか認識できなかったが、ピアノかオルガンの音ではないかと思った。途中から完全にピアノの音としてきこえた。
途中で少し聞こえた調律の合ってないピアノの音とときとぎ唸るような不均衡な大きさの音も相まって時代の空気感を感じた。
第2部までは繰り返される主題(ここでいう主題というのはクラシック音楽の用語を指す)のような単一のピアノ(あるいはオルガン)のメロディーか、少数の楽器のアンサンブル(子供た