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危険な疑問詞

なぜ、どうして、という疑問詞を、
なかなか口にできないという人がいます。

この疑問詞は相手の中に深く入ってしまうかもしれない、危険な疑問詞です。

でも、ちょっと考えてみて、子供のころはよく使ってませんでしたか?

どうしてダメなの?
なんで買ってくれないの?
なんで右手で持たなきゃいけないの?

たくさんの「なぜ」を口にして、そうしてそのたびに
もしかしたら「なんで、でも!!」と、
怒った顔で、言われてきたのかもしれません。

「なぜ」と聞いてはいけない、または、聞くと相手が困る、
そんな経験をたくさんしてきたのかもしれません。

でも、この「なぜ」は魔法です。

何故、あなたはこの仕事が好きなの?
何故、あなたは顔晴る(ガンバル)の?
何故、あなたはここに、いたいの?

なぜ、あなたは私と話しているの?
なぜ、あなたは私と出会ったの?
なぜ、あなたは私を選んだの?

いろんな「なぜ」
これはとっても聞くのが怖い質問です。

でも、これを聞くことで、新たな展開、新たな力が生み出されることがあります。


昔、私がこの仕事をしているわけ、という趣旨のリーフを作っていたとき、
「香川県から寝たきりを根絶!」という言葉を使ったことがあります。

その時、応援してもらっていたコーチが、
「なぜ、香川県なの? なぜ、四国でもなく、日本でもなく、香川なの?」
という質問をされました。

へ?という感じで、返事がすぐにできなかった。

なんでだろう? 
今、日本の健康リテラシーを世界1位にしたい、と言っているのに、
あの頃、どうして香川県の寝たきりを・・・という言葉にしたんだろう。

しばらくずっと考え込んでいました。


そして思い出したのです。

私は離婚して、それまでの京都を離れて、香川県に移り住みました。
ひょんなことから来ることになった、見知らぬ場所でした、
知り合いもいない、右も左もわからない、全く土地勘もない、
おまけに本州から離れた四国=島という環境、

気候や食べ物はすぐに気に入ったけれど、
夫もいない、両親もいない、
だれかの奥さんでも、誰かのお嬢さんでもない私は、
生まれてはじめて、一人っきりになったような
寄る辺ない気がしていました。

自分から何社も面接に行き、
D保険会社で営業の仕事をはじめて、
これまでも京都で同じ仕事をしてきたんだから、大丈夫、と
たかを括っていたけれど、うまくいかなかった・・・・
30歳を過ぎた私に、新しい土地での営業はきつかった・・・

でも飛び込みで訪問した、ある税理士事務所で、何ヶ月も通った後、
「保険を使った節税対策」の勉強会をさせていただくことになりました。

その時、その事務所の所長さんが、こう言いました。
「所員12名が2時間、君は、僕たちの合計24時間を手に入れたんだよ」
瞬間、身がすくむような気がしたけれど、一生懸命プレゼンをして、
全員OKの感想を得、パートナー契約をしてくださいました。

そこから紹介による、大きな法人契約が上がるようになりました。

また、サプリメントの仕事を初めたときも、
数回しか会ったことのない、ダンス教室の先輩だった方が
私ひとりで話を聞くのはもったいないから、と
7、8人の知人・友人を集めてくださって、
毎週月曜日に、2時間くらい、
私の話を聞く会を作ってくださいました。

それが1年後に200名を超えるグループになるとは、
想像だにしていませんでした。


コーチから、
「なぜ、香川県なの?」
と聞かれたから、思い出したのでした。

その税理士事務所の所長も、ダンスの先輩も、
昔からの知り合いでもない私を、どこの馬の骨かもわからない私を、
信頼して仕事を任せてくださった、
私は生まれて初めて、全くひとりで香川県という知らない場所で、
知らなかった人たちから信頼を頂き、仕事をしていけるようになった、

なんという有り難い出会いだったのだろう、
本当にそう感じたことを、まざまざと思い出したのでした。


私はその、コーチの「なぜ?」という質問で、
自分の中にあったけれども、忘れかけていた
香川県の人たちへの感謝を思い出すことができたのです。

当時、そのリーフを手渡しながら、なぜ「香川県の寝たきりを・・・」なのか、
常に思い出しながら、感謝の気持ちを添えて、プレゼンできました。


誰かを応援したい、
誰かを守りたい、
誰かをサポートしたい

でもうまく行かない。

気持ちはあるのに、いつもその思いは届かない、私はずっとそう感じてきました。

あなたもそうですか?


そのコーチの「なぜ」という質問を体験して、
そうかぁ、人をサポートするには、思いだけではだめで
技術が必要なんだ、と、わかりました。

「なぜ」という質問をするとき、
どんな答えが返ってきても、もしくは返ってこなくても、
どちらも受け入れる姿勢を作る技術、
相手への興味や関心を捨てない技術、
相手の気づきを、一緒に喜べる力。


私に「なぜ?」という質問の力を
一番はじめに感じさせてくださったコーチでした。


今年は、これまでの内容を大幅リニューアルし、
「元気ライフサポーター講座」を1月からスタートします。
人をサポートする技術を3ヶ月、一緒に学んでいきたいと思っています。

興味有る方は、ぜひ、お声かけくださいね。

今年もどうぞ、よろしくお願いします。

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