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意思決定ガイドというツール
健康リテラシーという言葉、本当に少しずつですが、広がり始めている気がします。
メディアが流す情報と、SNSなど大手メディア以外の情報源では、あまりに意見が分かれ、中でも極論化した主張に出会うと、やはり私たち一般市民の心は揺れ動きます。
この3年間、マスクひとつ取っても見ても、
絶対に必要だ、家の中でもマ スクをすべきだ、という人たち、
マスクなど必要ない、何の予防にもなってない、という人たちの意見が真っ二つに割れていました。
もちろんそれぞれに、それなりのエビデンスとやら、つまり何らかの根拠をあげています。
本当なの? いったいどっちが正しいの?という感じですね。
でも、この時に大切なのは、慌てて正解を求めようとしないこと。
「本当は何が正しいの?」
という質問をやめるということだと最近、私は考えています。
それよりも、
「今の私はどう考える方が心地良いか」
「今、判断しなければいけない問題なのか」
「今の私はどう感じているのだろう」
などと問い直したいのです。
正しいか間違っているか、という論争が始まると、常に戦いの場になってしまいます。
もううんざりだ、というのが正直な今の私の本音です。
2020年に、米国老年医師会が、新型コロナ蔓延の中で、外出や屋外での活動参加などについてどうしたらよいか、を決める「意思決定ガイド」dicision aidというものを開発しました。
意思決定ガイドというのは、目の前の複数の選択肢の中から、自分はどれを選ぶのか、意思決定を支援してくれるツールです。
海外では、このような治療や検査、ケアなどを選ぶための支援ツール「意思決定ガイド」が、たくさん作られているそうです。質問に答えていくことで、自分の選ぶべき方向が明確になる、というもの。
スゴイなと思います。
これって、コーチが質問するのと似てますよね。
しかも、今回のガイドには自分の価値観を明らかにするコーナーまであるというのです。
・自分の人生に意味を与える活動に参加する、
・自分にとって大切な人と時間を過ごす、
などという項目があり、全く重要でないが1点、とても重要であるが10点として1から10までの当てはまる数字に丸を付ける、というも の。
そして、この支援ガイドに答えていくことで、自分はどのように行動すれば納得がいくのか、改めて考えようというものです。
まさに、個々人の健康リテラシー力を上げる支援ツールだと思いました。
あなたは何が大事?
あなたは何がしたい?
あなたは何が好き?
自分に向き合うきっかけがたくさん生まれる、そんな時代になったんだ、とちょっぴりワクワクしています。