健康よりも「美味いもの」を食べたい私たち
健康に悪かろうが、美味いものを食べたい!!
これって結構、本音ですよね。
思い返してみたら30代までは、私もそう思っていたなぁと思います。
マクドもカップラーメンも、ジャガリコなどのスナック菓子も、大好きでした。
あ、今もキライじゃないし、時々食べたいなぁと思う日もあります。
私のきっかけは、自分のうつ症状と、母の心臓疾患の悪化、でした。
その時、本当にはじめて「健康」ってなんだ?と考え始めたのだと思います。
日頃、元気塾に集まる人たちって、基本的に健康意識が高い人が多いので、いきおい、何が健康に良い食べ物か、という話になってしまいます。(元気塾:7年前から地元で月に1度開催している健康情報の交換・雑談会)
食の安全、というテーマでは、
・食品添加物
・残留農薬
・放射のう汚染食品
・輸入食品のポストハーベスト
・耐性菌汚染食品
・遺伝子組み換え食品と最近はゲノム編集食品
と、こんなテーマがあります。
何を1番、気にしますか?という質問から入りますが、考えてみるとどれも気にしてない、という答えも有るわけで、先日初めて行った社内元気塾では、まさにそんな状況でした。
とある会社で、従業員さんにもっと健康意識を持ってもらおうと始めた社内元気塾。
参加者の中にはポストハーベストとか耐性菌とかいう言葉すら知らない、遺伝子組み換えって言葉くらいは聞いたことあるけど、内容は・・・・・?
食品添加物って何が悪いのかよくわからない・・・という人がかなりいました。
全てではありませんが、食べるものは<値段と美味しさ>で選ぶ、という人も多かったです。
その日は人工甘味料、ダイエット飲料、トクホなどの資料を持っていきました。
若い世代もいたので、ダイエット話題がとっつきやすいかなと思ったからです。
その中で面白かったのは、人工甘味料が不味い、と言った人が二人いたことです。
不味いからシュガーレスとかカロリーゼロとかは選ばない、ちゃんとお砂糖が入っている方がいい、
なるほど・・・・
健康に良いとか悪いとかではなく不味いから選ばない、
それってかなり説得力がありますよね。
私の友人にもいました。アスパルテームが入っていると食べたらすぐわかる、という人。
不味くて、吐き出したくなるのだそうです。
でも、美味しい、不味い、って、どこからその基準はくるのでしょうね〜。
考えてみると味覚ってけっこう変わるし、自分が思っているほど絶対的なものではないかもしれない、
子供の頃は嫌いだったセロリとか肝とか、苦いゴーヤとか、チーズとか、銀杏、牡蠣も生臭いなぁと思っていたし、そんなものがある年齢になって美味いと感じるようになる、
味に対する感覚ってけっこう、不思議ですよね。
そう言えば10年ほど前、8ヶ月糖質制限食をやってみたことがあります。8kgダウンできて、やった〜と嬉しくなり、もうそろそろ解禁してもいいか、と、美味しい讃岐うどん店で鍋焼きうどんを注文しました。その時とても空腹だったのに、なんと私はその鍋焼きうどんを、半分も食べられなかったのです。
なぜ? 具材もダシも甘すぎて半分食べる間に、お水を3杯おかわりしました。
味覚がたった8ヶ月で変化していたのです。
なので自分の「美味しい」も本当は疑ってみる必要があるかも、とその時痛烈に感じました。
「白米は美味い、玄米は不味い」というのも、なんだか当たり前の普遍の事実があるかのように思い込まされている。不味いけれども健康には良いから頑張ろうか、だいたい、健康に悪いものほど美味いんだ、などと信じ込まされている。
でもそれも、本当でしょうか?
ぬか部分には残留農薬が残留しやすい、とあります。
これは全粒粉のパンなども同じです。今、日本の小麦自給率は13%程度、87%の小麦は輸入です。当然、ポストハーベストも気になるわけで、すると表皮も含めて全粒粉にしたものは、残留農薬が多いだろうというのは容易に想像できますよね。
さて、その社内元気塾の参加者さんたちですが、やっぱり<健康に良い>よりも<美味い、安い、簡単便利>の方が優先順位が高いですよ〜と、言っていました。
人口甘味料がまずいといった二人も、理屈よりか、自分の感覚を信じたいです!と、ニコニコ言っていました。
ま、それ、ある意味真実なんだけど・・・
社内元気塾の帰り道で
ああ、食品添加物の最も大きな害が、自分の味覚を狂わせることだ、と書いた人がいます、って話をすれば良かったなぁとも思いました。
とても塩っぱくて飲めない濃度の水にグルタミン酸ナトリウムという食品添加物(っていうか味の素ですね)を少し入れると塩っぱさが減る、というのご存知でしたか?
自分の舌の感覚が変わるのです。
本来、塩っぱくて飲めないよ〜というものが、美味しいね、と変わるわけです。
これって怖くないですか? 自分の味覚を信じられなくなったら、何を基準に食品を選びますか?
健康にさほど興味のない世代の人に、どうしたら自分の健康に意識を持ち、自分なりの対策をとる必要性を感じてもらうか、
中には、レトルトのラーメンばかり食べていたら、皮膚に湿疹が出て慌てて病院へ行き、食生活の偏りを指摘され、はじめてビビったという若者もいました。
お腹に赤ちゃんのいる女性が一人いて、自分のことは気にならないけれど、妊娠してはじめて、子供の健康をやはり気にし始めたと言っていました。
自分の体調の変化、発病、妊娠、そして出産、どれも大きなきっかけですね。
元気塾もこのNOTEもそんな大きくなくてもいい、
ほんの小さな「きっかけ」になるといいな、と思っています。
何かで、ちょっぴり、ん?と思ってもらい、その人の中にアンテナが立てば、その後、情報をキャッチしやすくなるからです。
あなたなら、どんな情報にビビッときますか?