【生産者にスポットを当て、消費者と繋げるパイプ役】〜石井道子さん〜
インドのダージリン地方のマカイバリの茶園の総代理店を務めるマカイバリジャパンは2000年に創立。現在は妹さんがインドでご両親とご自身が日本で家族経営をしています。
商社に勤めたお父さんのインド駐在で幼少時代はインドの日本人学校に通っていた道子さん。
当時のインドは物がなく、日本食材はシンガポールに買い出しに行ったとか。でも停電が多くて食べ物が腐敗したり、水が飲めない、電話が通じない、郵便が届かない等不便だったそうです。
インドの政権が変わる中でインドの行く末を見たいとお父さんの希望でインドに残った際、日本に進出したい茶園主と石井さん家族との出会いがありました。
時代を先取りする茶園主の考えもあって、紅茶を売るだけでなく、オーガニックにこだわったり、茶園で働いている人たちの生活向上の為のプロジェクトやフェアトレードをしてきました。
今も生産者がいるからこそ、日本で生活ができることを忘れずに大事に思っているそうです。
インドとオーガニックというコンセプトとして、応援したい生産者のものも日本に紹介しようと、アッサム地方の紅茶、スパイス、マンゴー(夏)そして野産蚕の絹織物も取り扱っています。
マンゴーはインド原産で世界一の生産国で、日本人の好む果物なので日本への輸出が解禁になると同時に取り扱いました。また絹織物を取り扱うのは、日本で買う事で蚕を殺さずに手つむぎで絹をとり、機織り機でショール等を作る団体の安定した収入を確保し、その志や現地の手法を守りたい気持ちがあるのです。
茶園で働く人は大抵茶園で生まれ育ち、男性は工場で働き、女性は茶摘みの仕事をしています。
IT化が進み、wi-fiも入り、自由に世界中の情報を見るようになって、若い人は労働集約型の茶園での仕事を希望しなくなりました。
そんな中、会社のソーシャルプロジェクトとして「茶園に泊まるエコツアー」を行ったそうです。
日本の希望者は、ホストマザーの美味しい手料理を味わい、家族と仲良くなれた事が良かったようで、トイレやお風呂をバケツ1杯のお湯で用を足す等の体験をしても思いがけず好評でした。
日本人にとって、便利さが当たり前ではないと感じる事で日本の環境に改めて感謝し、引き換えに失われつつあるものの価値に気づく旅なのかもしれません。
第2の故郷のような感覚でインドに訪れ、同じ目線でお互いの利益を考え、対等に取引出来る道子さんのような人がこれから国境を超えた架け橋になるだろうと頼もしく感じたのでした。
インドに興味がある方、また道子さんの紅茶やマンゴー等々を知りたい方はぜひのぞいてみてください。 http://www.makaibari.co.jp
★紅茶専門店スタッフのブログ:マカイバリ紅茶日記 http://makaibari.tea-nifty.com/blog/
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