さとなか ちひろ

関西在住のOL。大和路快速でよく泣いていた。

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祝辞

Kさん、ご結婚おめでとうございます。 ご両家の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。 私は新郎の幼馴染で、その出会いは私たちが3歳の頃まで遡ります。 親しみを込め、Kくんと呼ぶことをお許しください。 Kくんは、クラスは違えど幼稚園、小学校、中学校と同じ学校へ進学し、時には青タンを作るような喧嘩をしながら、今に至るまで、物理的な距離が離れても最高の友であり続けてくれました。 成人してからも、私が少しでも泣き言を漏らせば、夜中だろうが颯爽と私をカラオケに攫ってくれましたね。時に

    • 前方不注意追突事故

      2023年10月半ば。 安井金比羅宮で凶のくじを引いた恋人はというと、私から酷い扁桃炎をうつされ、出張前にも関わらず、寝込むことになった。 「私が凶だったら良かったのに」と恋人の前で可愛く漏らしたペラペラの願いを、律儀にも聞き届けた神様がいるらしく、本日正午、私は前方不注意追突事故を起こした。 激務が続いていた。 手が回らない業務量を抱え、新卒の教育を担い、次から次へと降りかかるトラブルによって、私は扁桃炎を発症、満身創痍だった。 通勤時間は1時間半。帰宅してからは風呂にも

      • 神様、何がしたかったんですか?

        某日、待ち合わせ時刻の30分前。 彼に「もう向かってる?」と確認のLINEを送った。 数分後、彼からは「え、ほんまごめん。明日だと思っていた」と返信があった。 仕方がない。仕方がないのだ。 もう間もなく待ち合わせの駅へ到着する地下鉄の車窓には、いつもの1.5倍可愛い自分が映っている。 今朝はいつもより2時間も早く起き、シャワーを浴びながらムダ毛を剃りまくった。 試供品でもらったSABONのシャワーオイルで体をコーティングし、おしりは「恋するおしり(ヒップケアソープ)」で念入り

        • 愛デグー“みつを”ありがとう

          2020年10月16日 5年間、一緒に暮らしたデグーの“みつを”がそっと眠りについた。手のひらに一度も乗ろうとしなかった生意気なネズミ。「素揚げにしてやろうか!」と何度も脅した愛嬌のないネズミ。名前だってちゃんと覚えていたか怪しいネズミ。 私が愛した最高のデグーだった。 みつをとの5年間高校一年生、15歳の冬。マンション住まいで、飼うことを許されたペットは小動物だけだった。今まで、リスやハムスターを飼ってきたが、まだ物心つく前だったせいか、名前を思い出せないほど記憶が曖昧

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        • ペット
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          恋人と恋人の聖地へ

          私には“恋人としてみたいことリスト”がある。出不精の彼と4年以上付き合っていた所為か、関西に住んでいて、一番目にリストアップされた“USJに行ってみたい”が叶わなかった可哀想なリストである。彼が“行ってみようか”とようやく心変わりした頃には、この不毛な関係を終わらせようと別れの言葉を練っていた。 先週の日曜日、恋人と和歌山にあるマリーナシティへ行ってきた。快晴。小学生の頃に一度、家族に連れられて行き、とてつもなく楽しかった思い出があった。発案者はもちろん私だ。勢い余って開園

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