【IIDX】「癖」について考える・続
本テーマについてのこれまでの記事
【IIDX】「癖」について考える (初回はこちら)
【IIDX】「癖」について考える・続2 (続きはこちら)
はい。
ということで前回の記事に引き続き本テーマを書いて行こうと思います。
今回はIIDXをやる上で起きる癖についてもう少し具体的にどうなるのか、どういうことが起きているのかを自分なりに考えて掘り下げていきます。
IIDXのプレイ中に起こる癖
個人的には下記の通りに大分できると考えています。
手癖
認識の癖
処理(1+2)の癖
1.手癖
これは言語的には比較的わかりやすいかと思います。一方で実感しにくいやつでもあります。
押しやすい運指や足の動かし方に対して、無意識に苦手として避けてしまうような体の動かし方です。これは練習である程度の矯正が見込めると思われますが、ある意味生まれつき持ってしまっているものなので、完全に拭い去るのも相当に難しいと考えます。
どちらかというとこの癖とどう上手く付き合っていくか、どう影響が無いようにしていけるかの方が大事になるかと思います。
2.認識の癖
これは少々難解かもしれませんが、個人的にIIDXというゲームをやるにあたり行う一連の動作について下記のステップで考えています。
細かいところはともかく概ね皆さん同じ認識に辿り着くと思われるので一旦これでお話をさせていただければと思います。
Step.1 【視覚】動いてくるノーツを目視する
Step.2 【認識・判断】ノーツを処理すべき動きを決めてどのタイミングで動かすかを脳が判断する
Step.3 【アクション】判断した内容を脳から体に命令して実行する(これだけ認識とは違いますが念のため)
Step.4 【フィードバック】筐体からのリアクションを確認して脳にフィードバックする(押すタイミングが早かった、遅かったなど)
問題はStep.2~3で起きます。
脳での認識と現実に流れてくる譜面との乖離+脳の認識と実際の行動との乖離が起きてしまうリスクが常に付きまとう点です。
このような認識と現実の乖離が起きることがありますが、これもまた完全に払拭するのは難しいので、訓練や対策を講じて発生する確率を落としていくほかないかと思います。
こういう認識のミスについて理想は完全にゼロですが、現実路線を言うなら”ほぼ”ゼロにする、というニュアンスで考えればいいかと。
3.処理の癖(1の癖+2の癖)
これは個人的な経験もあるので万人向けではない可能性がありますが、何も意識せずにプレイしていると結果に一番顕在化しやすい内容だと思っていただければ結構です。
要するに何が起きるかというと、手癖に認識が引っ張られてしまう(=やりやすい手の動きに合わせてこうだろうと勝手に認識をしてしまう)という現象や、認識としては間違ってはいるもののクリアとかフルコンの観点では何とかなってしまうという現象が起きます。
手癖で処理した結果をフィードバックした際にGOODで繋がった、或いはBADは出たけど一応はクリアできた、などの結果があるとそれが「こういう風に押して何とかなったからこれで認識は合っている」という具合に、認識に影響を及ぼす可能性があったり、
或いは本項の冒頭でご紹介した通り、視覚→認識・判断→アクション→フィードバックというループの中で認識・判断で誤った情報をアクションで実行していくうちに「この認識の通りに押して何とかなったからこれで動きは合ってる」という具合に、手癖として現れていくケースが発生するようなイメージを持っていただければと思います。
要するに極端な言い方をするならば「本当は全部PGREAT出したいけど何かクリアできてしまったorフルコンできてしまったのでヨシ!」という状況に陥るわけです。
意図してそうすることが出来たならともかく意図せずそういう結果になった場合、結局は再現性が低かったり、そもそもスコアが出なかったりという問題が起こるので、認知したその時から矯正できるようになるのが理想的です。そしてこれがとても難しい。
ところで、
昔のPS2版の家庭用作品に搭載されていたトレーニングモードは実ノートと押したノート(のゴースト)がプレイ後に見られたので割と意義があったと思うんですが、そろそろINFか何かに再実装してくれませんかね……?
余談
これはStep.1かStep.2かどちらに分類するかで悩みましたがどちらにも関わりそうなので余談的に話しますと、
言語的に「見る」というのもいくらかニュアンスがあって、例えば英語圏だと見るという単語にも"see"、"look"、"watch"があってそれぞれニュアンス的には、
「see=漫然と見る」
「look=意識して見る」
「watch=動きのあるものを注視する」
という具合らしいです。
だから何だって話ですが、漫然と、あるいはぼーっと見るよりはしっかり意識して見る”習慣”は是非とも付けた方がいいと思います。
ちなみにガン見してもわからんって状況は恐らく現状の自分のスペックを越えてしまっているので、もう少し難易度を下げるのが良いと思います。
ただし時と場合によっては無理筋の難易度に挑戦して慣れていく所謂特攻も必要になるので、決してこれだけに従う必要もないとも思います。
終わりに
ということで、今回は癖についてのお話の続きを書きました。
以上を踏まえて次回は自分なりにこの癖を封じ込める方法を書いてみようと思います。
では。