ユーノスロードスター レストア日記
物心がついた時からユーノスロードスター が好きだった。僕がまだ小学生の頃は住んでいたのが広島県と言う事もあり街中には初代ロードスター が沢山走っており、いつかはあの車に乗りたい!オープンカーでドライブをしたいと言う風に考えていた。
そして約2年程前にご縁があり、1991年式NAロードスター の1600ccモデルを手にする事ができた。正直本格的に買いたいと目標立ててた、高校3年生の頃(約6年前)より市場相場が2倍に跳ね上がっており、その当時からは考えられない値段になっているなぁと今でも思う。
しかし、30年も経てば塗装は剥がれ始め気管系にもガタがではじめた。機関系は前回車検の時に約25万円程かけ乗れるレベルには直したのだが問題は塗装だ。正直買い替えも検討したが、憧れだった初代ロードスター の初車両を廃車にしたくはないと思いこの度全塗装に踏み切った。
全塗装する色は正直めちゃくちゃ悩んだ。だがやっぱり精算年から30年と言う節目に乗る事、昨年の2020年はマツダ創設100周年と言う事でNDロードスター 100周年記念モデルの色であるスノーフレイクホワイトパールマイカ(25D)にした。
余談ですが、1960年に「多くの人に乗用車を」と言う想いで生まれたマツダ初の乗用車「R360クーペ」が今回マツダが100周年記念車を作る際題材になったのですが、立体構成が近く描きやすいロードスター からイメージ造りを開始させたそう。赤いルーフと白いボディーのツートン、赤いシートとカーペットと徹底した過去との繋がりを求めた拘りがあるそうだ。
前オーナーが装着していたオーバーフェンダーはこの際とってクラシックな雰囲気に持っていきたかった為廃棄。前後共に穴埋めからすると言う酷な作業からスタートした。
次にボディ全体の凹み修復や錆除去の後いよいよ塗りの作業!
一切の妥協はしたくなかった為塗料はメルセデスベンツやBMW等が補修塗料として認定している、BASF R-Mの「オニキスHD」で色合わせ。我ながら外注工場の仕事ぶりには惚れ込んでしまった。クリア層は基本国産車だとかなり薄く、この先30-50年は塗装が綺麗なままでいて欲しいのでロールスロイス社の車並に厚くクリア層を塗り、磨いていただいた。
完成系がこちら。日本で唯一(?)のスノーフレイクホワイトパールマイカNAロードスター の完成だ。恐らく見る人が見ないと純正色でありそうな感じと言うのが堪らない。
正直塗料や出来栄えに拘った一台の為費用はそんなに安くはないが、何10年も一緒に歩んでいきたいと言う目線で立った時に必要経費だと感じた。
もう生産できないリトラクタブルヘッドライトの車、運転のダイレクト感を感じさせてくれるワイヤースロットル 。本当にこの車魅力的だなと。あと可愛い。
他にも塗装中の写真インスタグラムにあるので興味のある方、見て頂けると幸いだ。
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