見出し画像

意外と面白い“地名の由来”

突然ですが、みなさんは地名の由来をどのくらいご存知ですか?

住宅やオフィスを借りる際、エリア選びは非常に重要です。交通の便や街の雰囲気、賃料相場で選んだりするのが一般的ですが、意外と地名を気にされる方も一定数いらっしゃいます。

ちなみに、僕が福岡から上京してきて初めて働いた街は、馬喰町ばくろちょうでした。「馬をう」と書いて、馬喰町。なんとも意味ありげな名前だな…と思ったのを今でも覚えています。

実はこの「馬喰町」という地名、以前は「博労町」という表記でした。江戸時代、このあたりには馬場があり、周辺に馬の売買や治療を行う「博労」が多く住んだため、この名前がついたのだそうです。その後、江戸時代には馬場を訪れる人々のための旅館街となって発展。すでに問屋街であった隣町の横山町の影響もあり、共に栄えていきました。

こういう地名の由来を知ると、古くからの歴史と現在の街並みがリンクしたりして、より愛着を感じられるのではないでしょうか。

ほかにも都内には、興味深い由来を持つ地名がたくさんあります。

たとえば、再開発で近年注目されている「八重洲」。これは、安土桃山時代に日本に漂流したオランダ人船員のヤン・ヨーステンが、その後通訳として徳川幕府に仕えてこの地に住んだのが由来とされています。ヤン・ヨーステンの和名「耶楊子やようす」が転じて「八代洲やよす」→「八重洲やえす」となったそうですよ。(諸説あり)

また、都内有数のショッピング街である「銀座」。これは、江戸時代に銀貨幣鋳造所があったことから由来しています。明治時代以降は、文明開化を経てさらに発展。三越や松坂屋などの有名百貨店が銀座に移転してきたことで、街のブランドイメージが高まっていきました。

ちなみに、僕たち47がオフィスを構えている「恵比寿」。七福神の「えびす様」が由来かと思いきや、実はヱビスビールを製造・発売していたサッポロビールのビール工場があったことが由来なんです。


といった具合に、地名の由来を紐解いていくと、意外と新しい発見があったりして面白いですよね。

その街が発展してきた歴史や文化を知ると、どことなく「土地のパワー」みたいなものを感じたり、商売繁盛の後押しのように感じたりして、街に対して愛着が湧くんじゃないかと思います。

みなさんもぜひ、いま働いている街や住んでいる街の由来、調べてみてはいかがでしょうか?